たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

みんな大好き!……かどうかは分からない「+(プラス)チック姉さん」のスピード感が麻薬的

 
人道から外れすぎだけど、これでいいのだ! 『プラスチック姉さん』は女の子版『天才バカボン』なのだ(エキサイトレビュー) - エキサイトニュース
 
エキサイトニュース書かせていただきました。
「+(プラス)チック姉さん」めちゃくちゃ今大好きなのです。
ざっくりと「バカボンノリ」と書きましたが、もうちょい細かく言うと、赤塚不二夫時代の単発ほおり投げギャグ詰め合わせの技法と、現代的なスピード感と間の取り方をミックスした作品になっているんだと思います。
「○○系」という言葉でくくれない、ミクスチャー作品。
 
記事にも書いたんですが、最初買ったときはそこそこ萌え系の、ちょいゆるい系のギャグマンガだと思ったんですよ。
頭になんか乗せてるくらいはネタでOKだろうと。
しかし、まさかまったく頭にプラモを乗せている理由が出てこないというのが見事すぎて。
誰もツッコミもしないし。
 
加えて、姉さんの行動が理不尽しかない。

がきデカ」か!とツッコミたくなる。
なんで姉さんが図書室にいるのかとかすら説明皆無なんです。
臭いから本を捨てる姉さん。
なぜ! わからん。

珍しくツッコミが入ってるコマ。
でもやってることは超理不尽です。
まあ、マウントを取っちゃったら仕方ないよね。
 
このへんは割と懐かしいノリのギャグっぽさを感じるんですが、ザックリ感は新鮮。

オカッパと姉さんがテニスをやっているんですが。

ぇー。
このコマを説明……しようがないです。はい。
ザックリです。
 
言葉でギャグを説明するのはほんと難しいですね・・・。
一発ごとのパンチ力の重み、スピード感、ほおり投げ感。
雑なようでとても計算されているのが素敵です。
もう一つ特筆すべきは、サブキャラの濃さでしょうか。
どのキャラも一度見たら忘れようがないキワモノぞろい。

これはパイをぶん投げてくる購買部のババァというキャラです。
・・・です。
まだ、ソフトな方なキャラだと思いますが、他のキャラは出すだけでネタバレになるので読んでみてください。
 
かなり特殊なタイプのギャグマンガなので、好みは分かれると思いますが、色々なギャグマンガを読んだ上で汲み上げているであろう独特なミクスチャー感は自分的には衝撃でした。
それでいてちゃんとメイン三人の女の子がかわいいから、すごい。
姉さんはあまりにもうざい行動ばかりとっているので特に好みの分かれるキャラですが、時々すんげえかわいいのですよ。
恐らく作者もそれわかっていて、姉さんが学校の中で有名人で割と愛されているというのを描写していてほっこり。
99%の理不尽と1%のほっこり。
違う。
99.99%の理不尽と0.01%のほっこり。
考えるのを強制的に放棄させられるので、そこが麻薬的なんだなー。

表紙の、ノスタルジックすら感じさせる、なんかいい感じに思わせぶりなのがまた、悔しいだけどかんじちゃう。
まあ、その釣り針に釣られた派です。
+チック姉さん | 作品紹介 | ヤングガンガン YOUNG GANGAN OFFICIALSITE
アニメがまた面白いんだなあ。監督はイカ娘の水島努監督。
アニメであの美し・・・・・・いやなんでもない。
というか3巻までで3キャラ使い切っているから、4巻の表紙がまさか美しさ・・・・・・いやなんでもない。