たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

どこまでわかるかな、ショタネタ+ヤンキーネタパロディ詰め合わせおもちゃ箱「しょたせん」面白すぎるよ。

もうね。
表紙で笑うよね。

ネメシス掲載の、エロ漫画家でもある内々けやき先生の「しょたせん」。
ネメシス掲載ですよ。
少女漫画雑誌掲載じゃないのよ。
無駄にこりすぎだろうこの表紙・・・。
しかも、このショタの後ろ、主人公なんですが、わかりますよね、あれです。
本気! 14 (秋田文庫 57-14)
立原 あゆみ
秋田書店
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立原あゆみ立ちです。
 
表紙だけでこのネタの盛りこみ具合。
タイトルのとおりショタコンをネタにしたマンガなんですが、パロディの詰め込みっぷりが尋常じゃなくおもしろすぎです。
ある程度ネットとかで元ネタを知っていたら面白すぎてはちきれそうです。
年齢的には20代後半くらいのほうが楽しめるかもしれません。10代でこの作品のネタ全部わかったら才能あります。
なんのだ。
 

●ヤンキーといえば!●

ショタネタ満載ではありますが、まっすぐなショタマンガではないです。
どちらかというとヤンキーギャグマンガ、でしょうか。
・・・でもミクスチャーしすぎてジャンル分け不能な感じもします。
高校生の狂犬西尾のもとにやってきたのは、23歳の先生。
ところがそれがびっくりするほどの。

ないわー!
いや、ないだろう。
23歳でこれは・・・。
この23歳の紅顔の美少年に振り回されて、狂犬と呼ばれた少年西尾が更生していく話です。
更生? いや悪化しているような。性的な意味で。
 
で、ショタ部分も含めて、ヤンキー漫画パロディを存分に盛り込んでいるところがまずは見所でしょう。
例えばこんなシーン。

!?
みんな大好き「!?」です。
これでもかといわんばかりに「!?」が登場しますが、そういうヤンキー漫画はあるわけなので、よい。
ヤンキーキャラ達の漢字の使い方も、ヤンキーならでは。
それぞれの縄張りで抗争を繰り広げている状態を戦獄時代と呼び、男嫌いのレディースの名前が「雄子狩(オスカル)」
うん、いいネーミングセンス。
その他にも、痛覚を無くしたクレイジーなヤンキー人呼んで「無痛(ノーペイン)」とか、敵キャラの決めセリフが「ぶっ殺死て姦るぜッ!!!(ボコボコにしてからレイプしたという噂を流してやるぜ)」とか、なかなか味な単語満載です。
これだけでも笑えるんですが、これはジャブといったところ。
 

●ゲイネタショタネタ漫画家ネタどんとこいです●

ヤンキーマンガの体裁を保っていても、やはり真価はショタネタ、というかゲイマンガネタ。
分かりやすいのはこれです。

つなぎ。
半裸。
ベンチ。
おわかりですね。
ウホッ。
これ、ネタにしただけでなく帯で本当に「薔薇族」の伊藤文學氏にコメントもらってるからおもしろすぎです。
ヤマジュンの再来か!」
いやいやいや! 面白すぎですから。
(一応解説。伊藤文學氏は日本初のゲイ雑誌「薔薇族」の創刊・編集者。「薔薇族」は400号まで出したいとの話(なんとか頂上(通巻400号)が見えてきた!: 『薔薇族』編集長 伊藤文學の談話室「祭」)。ヤマジュンはご存知山川純一。つなぎにベンチといえば「やらないか」で有名な「くそみそテクニック」より。ヤマジュン作品は実はギャグでもなんでもなくて、非常に深いシリアスな物語が多いので一度騙されたと思って読んでみるのをオススメします。人間の本質に迫る名作ぞろいです。ヤマジュンに実際に会ったことのあるのは伊藤文學氏のみだそうで。)
ショタ先生とのからみでエロっぽいシーン(実は周囲に勘違いされているだけというお約束)には、それぞれ決め名みたいなものがついているのも楽しい。
例えば「連結暴走男列車(マン・イン・ザ・ラブ・トレイン)」とか、まあよく思いつくものです。すげえ! ぱねぇ!
 
出てくるキャラクター達の名前がまあまた個人的にツボすぎて、どうするんだこれ状態。
ハードゲイを名乗る暴れ不良の名前が田亀原 吾郎。
レディースで実は隠れBL好き少女の名が立原 歩。
先程も書いた無痛(ノーペイン)こと杉作 陽太郎。
伝説の漢、不良の神様、手塚 一騎。
うん。
キャラ名だからね!
元ネタがあれなんじゃないかとか書かないからね!
キャラ名だからね!
立原歩はまんますぎて騙し用も逃げようもないですが。
こっちに対して「どこまでわかる?」と挑戦状を投げかけてくるような作品。全部わかったら通です。ほんと。
 
ありえない無茶展開を力技でぶん投げるのも楽しいです。
なんでショタ先生街歩くだけでコスプレ(女装)させられてるのさ! とか。
なんでショタ先生苦しんでいるときにヴィックスヴェポラップだけ持ってるのさ! とか。
ご都合主義とかってレベルじゃない強引っぷりが楽しくて仕方ない。
まあそれでもほとんどは周囲の勘違いで悪化する西尾の武勇伝+ゲイ伝説なんですが、まあさすがに高校生でそれに目覚めてはいないよね。

思いっきり目覚めてました。
がちだー!
これは「勃起に見える」じゃなくてガチ勃起です。
ショタ先生を見てガチ勃起する高校生。
日本の将来は安泰です。
 
このマンガほんとネタの宝庫すぎて一冊でお腹いっぱいになるくらい楽しいんですが、サービス精神も旺盛どころじゃありません。
表紙をめくったところにはかの有名なアレとか。
作中にはBL好きの立原歩の作った同人誌が出てきたりとか。
個人的には折り返しのこれでノックダウンしました。

それは・・・あかん、分かっちゃうじゃん。
何年前くらいまでこの装幀だったかのう・・・。今もあるかしら。
何が面白いって装幀のパロディも面白いですが、一般誌で普通に内々けやき先生のエロ漫画を紹介しているところでしょうか。
ソリッドすぎるぜネメシスマジパねえ。
 

エロ漫画の方ももうすぐでるよ!
すごいですなあ・・・7月は内々けやき先生祭りですよ。