たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

『楽園追放』は、ケツの話しかできないんだよ、いい意味で。

 
やっと『楽園追放』見ました。
 
いろーーーーんな人が「アンジェラのケツがいい」というので、ケツ(とNARASAKIさんの音楽)目当てで見ました。
結論からいうとケツのシーンはそんなにないよ!
メインビジュアルもエロエロしいし、ストライクウィッチーズビビッドレッド・オペレーションみたいにケツ出まくるのかと思ったらそんなことはなかったです。
 
じゃあなぜ、あちこちでアンジェラの「ケツ」の話が出るか。
それ以外の話をするのが野暮だからだよ。
 

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ネタバレを避ける……とかも考えました。
でもね、違うの。ネタバレとか聞いても、全然気にしないで楽しめる。そういう部分の面白さだけじゃないから。
 
じゃあどこが面白いのか、って聞かれると……言葉に窮するのよ。
CGとか、メカ描写とか、古典SFを噛み砕いた楽しさとか、かっこよさとか……。
もう山ほどありますよ。
 
山ほどあるけどね。
それをいちいち説明して「ここがこう面白いから見てほしいな」とか言うのがもう野暮でしかない。
「粋」を説明しちゃったら、だいなしでしょう?
 

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この映画に関しては、事前知識一切無しのほうが絶対いい。
まあロボット出るのかなー程度。
(事前知識あってもたのしいけどね)
 
感想を言うなら、見た人同士じゃないとあかん。
見た人同士ならもう、鬼のように感想合戦になると思う。
あそこが熱かったと感情をぶつけあうもよし。
SF的にどうよと語り合うもよし。
CG技術はどうだろうと言い合うもよし。
アンジェラかわいいとときめくもよし。
 
でも見ていない人には、本当になにも言えない。
 

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となると、あえてよさを伝えるにはケツの話をするしかないのですよ。
これネタじゃなくて、本当にアンジェラのケツすごく良く出来てるからです。
 
丸みというのは3DCGの本当に難しい部分です。
だから、女の子がムチムチプリプリなのをCG表現するのは、相当な技術を要します。
また、アニメ的な3DCGに日本が今舵を切っている、という方向性もはっきり見える。美少女キャラを作る技術力を掲げている。
 

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アンジェラがこんなに露出度高い理由って、ないのよ。
痴女か!っていう格好である理由はないない。他のキャラ(て言ってもディンゴくらいか)は服きてますし。
 
しかし、この作品ではアンジェラは露出度高いスーツで、胸ぷるんぷるん尻ぷりぷりさせている。
ええそうですよ。サービスですよ。
でもそのサービスのために、とんでもない技術力が注がれている。
 

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例えばちょっとおしりがアップのシーン。
そのままのCGをアップにしただけだったら、さすがにちょっとアラが出ます。
でもアップのおしりはものすごく滑らかに丸い。
このために、おしりのモデルを作ってる。多分。
すごい。
 
僕が好きなのは、アンジェラとディンゴが歩いているシーン。
アンジェラがケツぷりぷりして歩いているのは大変シュールです。
でもそこでプリプリさせるこだわり、すごくね?
 

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映画の「粋」の片鱗を伝えるには。情熱をどのくらい製作者が注いでるかを伝えるには。
もうケツの話するしかないんです。
逆に言えば、ケツにそれだけの技術が注がれているなら、ほかはどんだけだよって話。
 

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正直最初、いかにもギャルゲー絵なアンジェラが、あんまりかっこよくない丸っこいアーハン(ロボット)の前に立っているビジュアルしか見てなかったので、それほど興味ひかれていませんでした。
女の子エロいな〜くらい。
 
実はここがフルイになっていた気がします。
多分、この映画をもっとリアルな絵でやろうとしたら、いくらでも出来るとおもう。
違う。
これは、アニメを見てきた人、ギャルゲー的な絵を見て楽しんで生きてきた人間にとって、ものすごい刺さるものだらけの作品。
全力で、スタッフが力を注ぎまくって、オタク心を、もうちょっと言えばオトコノコ心を満たしまくるために、作っている作品。
出し惜しみ一切なし。
 
オトコノコ心ってのは喩え話ね。女の子でも楽しめる。
少年時代に夢見たあれやこれやそれ、ってことの意味。
 

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だから、「万人におすすめできる」とかはあんまり思わない。
100点満点の映画ですか?と聞かれたら、違うかなーって答える。
やっぱもっと深遠で、すごい映画はいっぱいある。
 
けれど、けれどね……違うだろ、そうじゃないだろ。
 
ワクワクとかさ、ドキドキとかさ。
 
例えば、少年時代にペットボトルロケットをスゴイ時間かけて作って、打ち上げる時の気持ち。
価値があるとか、ないとかじゃないでしょう?
ペットボトルロケット打ち上がった瞬間、もう最高の気分になるでしょう?
 
その気持を、作文用紙に書こうとしても書けないんだよ。
感動の量とか、技術の云々だけの問題じゃないから。
「楽しかった」「すごかった」
抽象的な言葉しか出ない。
 
これをやったのが『楽園追放』。
スタッフロールみたらいろいろ笑えます。一流すぎて。これもアニメ好きのワクワク刺激する。
超一流の技術の粋を尽くして、ワクワクを作った。
 
アンジェラのケツは
「気持を共感してくれるかい? 苦手ならむりしないでね」
というメッセージです。
 

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絶賛の言葉をあちこちで見かける映画です。
ぼくは、いい作品とは否定の言葉もあがるものだ、と思っているので、ちょっと心配もあった。
 
けれど違うよね。
アンジェラという敷居を超えている時点で、「こういうワクワクが好きな人」たちが見ているんだもの。
そりゃ、「アニメとか好きです!」っていう人に「じゃあ差し出しましょう!」って全力で魅せてくれたら、絶賛もします。
ぼくも絶賛します。
 
フラットな視点の意見は見たいですけどね。
多分、完全にフラットっていうのが難しい作品だと思う。
少なくとも「粋」をどう説明できるかのレベルの、高度な話になってくる。
 

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友達と「楽園追放の同人誌みたいよねー」と話していました。
見たい。18禁もそうじゃないのも見たい。
 
でもぼく、一番見たいのは、アンジェラを3Dグラビアみたいにしたやつ。
閃乱カグラみたいにグルグルまわしてじっくり眺めまくりたい。
あんなにプリンプリンな肉、見たくて見たくてしかたない。一日中見てたい。
アンジェラの3DモデルをPSVITAのジャイロ機能でぐりんぐりん見られるようになりませんかね?
アイマスみたいにグラビア撮影できませんかね?
でも16歳であのおっぱいはでかすぎませんかね?
 
フィギュアが出ればいいのにな。
でもフィギュア柔らかそうでも、触ると硬いしな。
あ、出たら買いますはい。
 

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アニメーションは時々「説明できないなにか」が突然降ってくるから、面白い。
 
終わり。
あ、iTunesでも見られるので、映画館にいけない人も是非。
 
おまけ。