たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「生きろ」

  • 先生までからんだとうわさの自殺事件

福岡中2、自殺当日に何度も「死ぬ」…級友取り合わず

さらに放課後、校内のトイレで、7人の男子生徒に「死ぬんだ」と告げ、7人から「本気なら、下腹部を見せてみろ」と言われ、ズボンを下げられそうになった。合谷校長は「この行為はいじめに当たると考えている」としている。午後4時40分ごろ、学校を出た男子生徒は同8時ごろ、自宅の倉庫で首をつって死亡しているのが見つかった。

2年生自殺の三輪中、いじめ7─8件を「0件」と報告
ちょっと前に滝川市でいじめを苦に自殺した少女の話が話題になりましたが、またしてもいじめによる自殺事件。売り言葉に買い言葉でヒートアップした感もありますが、これはれっきとしたイジメだと自分は思います。
辛いなあ。「死ぬ」なんて言葉が出てくる時点で、日々いじめがあったんでしょうね。
やっぱり普段から「死にたい」という言葉が出た時点で、ジョークではなく赤信号だと理解しないといけないんだな。
詳しくはわからないですが、どうもこの事件、先生の差別的発言が発端ともなっているようで、もしそれが事実であるなら、ただただ、怒りしかわいてこない。
でもあんまりないだろう、なんてタカをくくってたら、現実的にこんな話が。

どうにも腹立たしい話(日々の思い)
これは・・・ショックというか、ほんとうに?って疑ってしまいそうな話。
本当だとしたら、あまりにも不愉快だったりいらだったり大変。
こんな人が、塾の教壇に立つこと自体が信じられない。
ちょっと自分で冷静なコメントをつけれないので、教育関係者や親のみなさんはこのエントリをゼヒよんで、考えてほしいです。
 

  • と思ってたら、また子供の自殺事件。

小5、電柱で首つり イモ焼きしかられる 神奈川

15日午後2時ごろ、神奈川県横須賀市池上5の路上の電柱で、同市立小学校5年の男児(10)が首をつっているのが見つかり、病院で死亡が確認された。窒息死とみられる。県警横須賀署は自殺の可能性が高いとみて動機などを捜査している。
調べでは、男児は電柱を支えるワイヤの地上1.8メートルのところに自転車用のチェーン錠(長さ約60センチ)をかけ、首をつっていた。近くに男児のマウンテンバイクが倒れていた。遺書などは見つかっていない。男児は同日午後、自宅前で友人と焼きイモをして火を使ったことを母親にしかられ、午後1時半ごろマウンテンバイクで家を飛び出したという

・・・は?!
イモ?イモで自殺するのか?!
この親子の関係は分からないですが、そんなぽっちで自殺しちゃうの?
なんか「いじめのある学校の先生や親」の立場になって必死になって考えてたのに、まさかこんなのまであるとは。り、理解しずらい。
 
いじめは許されるべき行為ではない。それによる心の苦痛も推し量らなければいけない。
そんなのはわかってる。
しかし、なんだか「自分の命」を理解できてない子供も中にはいるんじゃないかな?と少し視点を変えなければいけない気がしてきました。
友人いわく「ゲームのリセットボタンのような感覚で、死ぬっていうことが分かってないんじゃないかな?」と。
死に直面したことのある子供って、今の日本ではほとんどいないですよね。テレビからもリアルに人の死ぬシーンは削除され、家族親戚も医療の進歩で長生きできる時代。
鶏の屠殺やカエルの解剖も見せない時代。あ、それは自分も苦手ですスイマセン。
一概にはいえないけど、ほんの一部の子の意識の中には「こんなに自分はかわいそうなんだぞ」というアピールで自殺している気がしてしまいました。自分の命の価値観がトんでしまっているというか。

映画「リリィシュシュのすべて」は、むごたらしいいじめ(レイプにまで発展)と死がテーマの映画です。
いじめを苦にして、明るかった登場人物たちは、転げ落ちるようにして自殺し、人を殺します。ある一点を境目に死の境界線があいまいになるのですが、そのへんはゼヒ映画を見てください。
しかし、そんな中、一人だけしがみつくように生きる少女がいます。その子は久野陽子。髪の毛を丸刈りにし、それでも抗うかのような瞳で無言で生き続けます。
(ちなみに女優の伊藤歩さんはこれでほんとに丸刈りに。すげえ、女優すげえ)
原作ではそんなに強いキャラではなかったのに、ゆがんで堕落していく世界の中で一人抗うその強い目に変わっていきます。
自分はこうはなれないと思いながらも、自殺した子供の姿を映画で見ると「あと少しだけ、踏ん張れば・・・行き場がなくても・・・!」って、行き場のない怒りとやりきれなさでいっぱいになります。でもその姿は痛々しくも、本当に…なんだろう、なんともいえない姿です。
 
それを、現実に当てはめるのは間違っているのかもしれないけど、でもそういうのを今の子供たちにも見てもらいたいんですヨ。
映画でも漫画からでもいい。死ぬってどういうことなのか、歯を食いしばって耐え抜くってどういうことなのか。
ああ、もっとも自分が一番わかってないです。だから書いていて自分にリストカット状態です。自分への戒めです。いてエ。
リリイ・シュシュのすべて 通常版 [DVD]
 

  • 「生きてるってなあに?」という作品に出会ってほしい。

リリィシュシュは原作読んでないとやたら難しいし、あんまり子供にすすめられない映画です(でも親の皆さんには是非一度は見てもらいたい。)
それに、実際の暴行シーンや人の死ぬシーンを見せる必要もないです。不必要におびえさせなくてもね。ただ、国によっては死はそばにあるものだということは何らかの形で伝えないといけないと思います。
とりあえず子供たちには、たとえば「ライフイズビューティフル」のような、本当の意味で命や家族を問いかける作品をもっと見せないといけないんじゃないか、と大人はズルいのよ理論で勝手なことを考えたりするわけです。
アニオタな自分としては「ガンダム0080」あたりも。マンガの田中ユタカ「愛人」もいいなあ。「最終兵器彼女」もいいけど、絶望の中に希望がある「愛人」が好き。あくまでも個人的価値観です。
愛人 5 (ジェッツコミックス)
自分で見ていて、人生を変えた作品って大人なら誰でもあると思います。
心に恐怖のように残ってもいい、それ以上に命のリアルさに衝撃をうけるものに出会ってほしいし、出会わせてあげたいと思うのです。
いじめ撤廃の教育だけではなく、「自分の命を考える教育」が今必要なのかと本気で思います。
 
あと、いじめを苦に自殺を考える子供たちへ。
乱暴な言い方だけど、
そんなやつらのために死ぬ必要はない、むしろ殺してやるくらいの勢いで妥協せず、
生きてくれ。
 
あ、ほんとに殺したらだめですヨ(このへん妥協)
 
関連
何か根本的な違和感を感じます。REVの日記より)
滝川市教委が「いじめ自殺」認めた事件について。土下座をするシーンは何度みてもシュールでした。