たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

オタクが弟子に超えられたとき。

結構昔のことなんですが。ある友人に本をすすめられて、読んだらどっぷりはまった時期があったんですよ。
んで、その友人のことは結構好きだったし、作品のこともすごい好きだったので、関連書とかその作家の著作とかものすごい勢いで読んでたんですよね。ほら、知ってたら話題も増えるかなーなんて思うじゃないですか。自分も実際楽しかったし。
ところが詳しくなってからその友人と話していたら、「この話はそれ以上話さないで」と言われ心はショック。なんで!?自分そんなにしつこかったかな、いや確かにちょっとマニアっぽかったけど、冷静に考えてもそんなにひどくはなかったはずなんだけどな?と思ったら、その人いわく。
「これ以上そっちが詳しくなると、自分の趣味を吸い取られているみたいでいやなんだ」
あ、これ実話です。
 
「今日の早川さん」出藍の誉れ
相変わらず「早川さん」ネタは、心理への切込みが鋭い。

・アニメをすすめたらDVD全巻揃えた上にすごい同人誌まで作った。
・バンドにどべの素人をさそったら、自分よりうまくなって他にひきぬかれた。
・ブログをすすめたらすすめた相手の方がアクセス数が増えた。
ネトゲ初心者に教えていたら、1月後には自分よりうまく強くなっていた。
・絵を教えて一緒に同人誌作っていたら、そっちはプロになっていた。
・とあるマンガをすすめた相手が初版本でものすごい高いのを全巻そろえた。

オタであろうとなかろうと、「さあ、オレをこえていくんだ」という器の大きな人は全然気にしないどころか「よかったね!」って心から言える瞬間でしょう。
しかし人間嫉妬ってものがありますやあな。なんとなーくわからないでもないです、この気持ち。
特にオタクは「自分の趣味」は「アイデンティティー」と化しているので、それを超えられることはアイデンティティ崩壊の危機だったりします。


ヨイコノミライ」より。
もっともここまであからさまなのはマレですが、オタク社会だと割りと言われることだったりします。自分も気づかないうちに言ってそうで怖いです。オタク社会じゃなくても、趣味があまり多くないピンポイント趣味な人にとっては、人間ができていてもそれはつらいことかもしれませんネ。もちろん個人差はあります。
 
ほんとはね。一緒に共有できる仲間がいて、しかもそのすすめた相手がそれを心から楽しんで自分の上を行くってのは、とてもすばらしいことです。わかってはいても、そこが自分的に「くやしいかも・・・」となるのは、多少しかたない。誰にでもあることだと思います。人間だもん。
ただ、そういのを「あーあ、負けちゃった」と笑って言いながら、切磋琢磨したりできるくらいの器はほしいな、と思います。あるいは人間限界ってものもあるので、共有できる仲間がいることと彼らが成長していったということ、それでいて自分も自分のペースを楽しめる、そんなオタクでいたいなあと心から願うのです。
 
こっから私信。
 
追伸私信
cocoさん、本当にファンです。こちらのサイトまで見ていただいていたことに感謝!まさか百合ネタや宮沢賢治ネタが出ると思ってなかったので狂喜したものです。しかも見事にキャラに練りこまれていて・・・早川さんたちはかわいいなあ。
これからも体壊さぬよう、がんばってくださいネ。普段の日記も面白いのでいつも応援しています。