たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

パンツ職人と縞パンと白パン

オタク的「パンツ」の使い方についてかんがえてみた。
以前書いた記事に対していただいたコメントが面白すぎたので、ちょっとこちらに別エントリとして引用させていただきます。

  • パンツ職人とパンツの色

フォレイ 『エロゲー縞パンがやたら多いのには理由があります。単色以外で作れる柄物のパンツとして、「書くのが楽で、人気を取りやすいから」に他なりません(苦笑
実際には、アニメヒロインパンツとか、レースパンツなど、いろいろな方向性で人気を取れる可能性があるのですが、書くのがメンドイ上に、エロゲーの制作コスト上昇が進み、時間を取っていられないなどの問題があるのです。
だから、ある程度工夫したとしても、クマさんのバックプリントなどが限界でしょう。まあ、いつかは「ナージャプリキュア」みたいなパンツをヒロインが履くことで、ロリ人気とかが上がる日が来る……のか?(笑
 
パンツのラインは、意外と多くて、緑と白とか、黄色と白とか、いろいろあるわけです。しかも、ラインの幅とか配色の割合などもかなり製作会社はこだわりがあるんですね。
(厳密には、スポンサーである販社から、流行要素で絶対に縞パンは入れろ、という入れ知恵が多いからなのですが……これが悪いかいいかは別として)
そんなわけで、今度流行するであろう縞パンの色や、配色割合などを調査し、データを集めているスタッフがいる会社があるそうです(笑)私達は、それを「パンツ職人」と言っていますが……(笑)
パンチラしたときの制服や私服とのコーディネイト、キャラの性格との合致を考えるなど(例えばロリキャラなら、白と黄色のストライプが子供っぽく見える)そこら辺から、色合いを割り出しているそうです……(汗』

エロゲにしろ、アニメにしろ、パンツを描くことは非常に視覚的プラスな部分もあれば、「こった下着を描くのは労力がかかる」というマイナス面もあるだろうなと思いました。
以前「水色の縞パンツが多いだろう」と書いたんですが、友人の話によるとどうも最近は水色だけではなく多様な方向に分化しているようですね。黄色、薄紫、薄緑、ピンクなど。いずれも横縞であるのはまず基本。縦はほとんどないでしょう。
エロゲや萌えアニメなどでは、そのパンツカラーで性格を表現しているかもしれない、と言うのは面白い話です。つか「パンツ職人」って表現が面白すぎです。稲中卓球部のパンツ職人をどうしても思い出してしまいます。関係ないけど。
そういえば少し前に「アニメキャラの髪の毛の色で性格がわかるんじゃないか」という話題があがっていたことがありましたね。2ちゃんで話題になっていたと思うのですが、ソース見つからず。たとえば女の子の場合、金髪→ツンデレ、青→クール、赤→ヒロイン格、みたいな感じ。これも賛否両論ありますが、実際に性格区分の記号として用いられていることは確かでしょう。ちなみに男の子だったら、赤→熱血、茶色→弱気、銀色→クール、って感じでしょうか。
アニメキャラの髪の色と性格の関連性
自然ではありえない髪の色の人物をラノベて書くのは?
このへんはもうちょい色々例をあげていくと面白そうですが、あくまでも一般論であって、色イコール性格ではないでしょうネ。
そして、これをまんまパンツに置き換えることもできるかもしれません。ただし、エロゲ・萌えアニメ限定。他の部分でパンツカラーと性格はそんなにかみ合わないっていうかそこまでパンツをそもそも見せません。
やはりこのへんも、「男性から見て、こういう性格ならこういうパンツをはいていてほしい!」という思いが、それを方向付けているのは間違いないでしょうネ。大きく見るならば、「縞ぱんつ」という存在自体が割りとファンタジーで、かつ幼いイメージを持たせるものなのではいていて欲しい、というのはあるかもしれません。そして、黄色→幼げ、緑→元気っ子、みたいなイメージをさらに付与するのかもしれません。
あとは縞のラインがいかにおしりに張り付くかを計算し、その丸みを描くのがいいんだよ、と友人が言っていてなるほどと思いました。なんか理論的には網タイツみたいですね。
エロゲの法則

縞パンツのヒロインには関連した物理的に痛い場面が必ず用意されている。

どしん、あいたたた。縞ぱん。
あー。ありそう。おっちょこちょい属性もプラスってとこでしょうか。

  • 白パンツ神話

こんなことを2、3日疑問にかんじて、男女問わず色々な友人に聞いていました。何やってるんでしょう自分は。
女性側の意見としては、やっぱりアニメでぴらぴらパンツ見えているとその時点で拒絶反応が出てしまう人も多いだろうな、という感じです。そりゃねー。性対象として見せびらかすのがメインになっていると、一歩離れた視点から見るのももっともです。ただしそのへんも笑い飛ばせるくらいになると、パンツでそのキャラの性格判断ができるようになります。いやあ、やっぱり上記で書いたように、キャラのパンツの色や柄と「性格」のリンクは、髪の毛や衣服以上に高いのかもしれませんヨ。
一方男性の意見を聞くと「やっぱり白」という声が。(別にパンツマニアでもなんでもない普通の人数人に聞いたものです。)「でも汚れるゼ」という自分のオゲヒンな突っ込みに対して、

・ぱっと眼に映えるのがいい。
・ピュアな性格のような感じがいい。
・清潔感がいい。
・できれば綿

とのこと。綿のチョイスはなかなかのこだわり。まあシルクなんかの素材は特殊ですしょうしネ。
「ピュア」「清潔感」に対しては、以前のこれをもう一回はっておきましょう。

二次元世界を考える場合、リアリティを求めても仕方ない、むしろ願望は素直にぶつけた方が楽ちんだしさっぱりします。というわけで、手入れの面倒くささなどはとりあえずさておき、キャラクターの純粋さが分かりやすい白パンツはやはり一般的な男性の好みのトップランナーではないかと思っています。エロゲや萌えアニメの熱狂だけでいうと、縞ぱんがリード気味かもしれませんが、それ以外のパンチラどきどき少年ドキドキシーンでは、眼にまばゆい白が強いと思います。
加えて、女性が見る可能性もあるアニメマンガなどでは、変にパンツカラーや柄にこだわりすぎるとそれだけでココロの拒否されてしまうケースもありそうですので、無難な白を選ぶのかもしれませんネ。
無難な結論ですが、わりと真実な気がします。

  • レース、黒、特殊下着。

レース関係の下着や服装でものすごく根性が入っているのが、「黒薔薇は夜に咲く」というゴスロリゲームです。一世代前の、エロゲー過当競争前のゲームで、ゴスロリゲームの作画としては最高峰の出来だと言えるでしょう。全体の完成度に少々無理があったゲームなので、あまり評判は高くありませんが、彩色に頼らず、原画の美しさを生かしている、という意味で、古き良き時代の作品だと思います。

黒薔薇は夜に咲く
こっち系統はあんまり知らないのですが、とにかく「下着を描くんだ!」というよっぽどの意思がない限り、レース系は手を出さない気がします。だって面倒だもんねえ。アニメでレース下着動かすこと考えると気が遠くなりそうです。もっとも、そのキャラの生い立ちや性格を描くつもりで選ぶ、というのはありそうです。できれば、キャラへの変な誤解(このキャラエロいでしょう、的な誤解)を回避しておくためにも、普段普通の人がはきもしないようなレース系は避けるかもしれません。加えて、「勝負下着=派手パン、レース」と言う記号の投影というのもあるかも。
ただし。こういうマンガの場合はレースは個性です。
下着だけでネギま!キャラを当てられる?(よなかのとり)
全部わかったら、今日から君もパンツ星人。結構思ったより特殊下着多いですね。
 
はて、同人誌描きのパンツマニア兵士達は、このへんの特殊下着へのこだわりは強いのではないかと思います。

・性格から考えて、こんな下着をつけていてほしいとい願望。
・普段おとなしいキャラがこんなすごい下着をつけていたらという願望。
・すごい下着と見せかけて実ははいてないという願望。

3番目が今のトレンド?というのはおいておいて。
これ別に男性の同人作家に限ったことじゃないです。女性同人作家でも女の子の丸みを描くのが好きな人は多いです。そのようなわけでかわいらしい女の子を描く場合、原作でパンツ見えてないキャラでもそれを妄想補完して「こんなのはいてたら面白いな」という部分には情熱が注がれます。そのような意味で、レース、フリル、柄ものパンツに愛情を注いで描く作家さんは多いのではないでしょうか。オリジナルデザインパンツとか描いている人いたら天才。愛情1000%。
加えて、男性キャラの下着を綿密に描ける女性作家さんがいたら、その人のキャラへの愛情と妄想度には拍手を送っておいてあげたいところです。スルーしちゃう場合多いそこを攻める!通だゼ。

そんなわけで、もうすぐ冬コミ
冬コミといえば同人誌、同人誌といえばエロス、そしてパンツ。
冬コミでどんなパンツが流行最先端になるか、非常に気になりますね。個人的予想としては「はいてない」だと思いますが。
しかし、そこで妥協せず、あなたの好みのパンツを、力を入れて魅力たっぷりに描けば!次世代のパンツの流行はあなたが作るかもしれない!
と読者側としてはマジメに思っていたりします。
「しまパンがはやりだからー」とひよらずに、あなたの思いと嗜好と主張をこめた下着が、新しい萌え文化を作るのです。
 
普通のファッションでやればいいのに、と言うのはとりあえず置いておくとして。