たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

二次元キャラとコミュニケーションを取る?取らない?

「取れない」という解答はとりあえずナシの方向で。
 
以前からさんざんネタにしている、電波な曲で有名な「Ero-Cha」(+18)が試験ユーザーを募集しはじめたので、ためしに登録してみました。

職業欄…。いいセンスしてるなあ。

以前のエントリのコメント欄で面白い話を聞きました。
結構こういう系統のサービス多いんですよね。あわせて紹介してみたいと思います。
 

●二次元キャラとコミュニケーションを取るサービスいろいろ●

その1
ぼいきゃら
「ボイスメイト」と呼ばれる女性キャラにメールを送ると、それに対して声で返事をしてくれる、というサービス。コレ見るとなんとなくわかりやすいかもしれません。こっちのメール次第でいろいろな返答が変わるのも面白いし、シチュエーションも相手キャラを選択することでいろいろ変化するのもまた面白い。1メールにつき何円、というシステムのようです。
これ、演じる人もそうですが、プレイヤー(?)側も相当「なりきり」力を高めていく技量が必要ですよね。その技量が高ければ高いほど楽しめそうです。
とはいえ、リアルタイムではないのがまたポイント。メールというワンクッションの時間を介在しているのが、コミュニケーションとしてゆっくり考える時間と心の準備ができますよねこれ。
 
その2
おにいちゃんのケイタイ
時間指定とキャラ指定をすることで、好きな時間に声優さんがそのキャラを生声で演じる電話をかけてくれるという、かなり高度な楽しみ方のサービス。コースによっては、長時間の普通の会話も楽しめるようです。
先ほどの「ぼいきゃら」や「EroCha」と違って、ワンクッションないのがミソ。直電話ですか。しかも、キャラ設定はあってもパソコンを介在しないので、声と設定で妄想する力が問われます。
こっちもなりきって、乗った対応で会話しないといけないわけですか。うへ、レベルたか!自分だったら緊張して、ドキドキしながら5秒で切っちゃいそうな気がしてなりませんこれ。
 
その3
マージナルプリンス -月桂樹の王子達-
声が出ます注意。アニメにもなってるみたいですね。これ基本的にはケータイのアプリゲームのようです。女性向け恋愛シミュレーションで、進めていくとそのキャラのゲーム中ボイスを着ボイスにしたり、絵を壁紙にしたりできるという仕様。
それに加えて面白いのが、時間指定しておくと、その時間にキャラから電話がかかってくるというイベントがあること。
リアルタイムではないのかもしれませんが、好きなキャラからメール・電話が来るってのはなかなかときめく設定ですよね。
 
ちょっとずれるかもですが、キャラからメールが送られてくる代表選手が「アイドルマスター」。見たときにはほんと、分かっているのにハートやられますねあれ。「来てくれませんか?」とか言われたら「よしわかった、行ってやるよ!」とか思いながらゲーセンに行ってプロデュースしてしまいますもん。
コミュニケーションというには「二次元的なキャラから一方的に」ですが、斬新なシステムだと思いました。
 
もうちょっとひねると、コレになるのかなと思いました。
妄想ボイスCD
声をおさめたCDなのでコミュニケーションではありません、が、明確にこちらに対して話しかける声を収録しています。そういう意味では一方的に受け取る形のコミュニケーションかもしれません。おしかりCDは買いました。結構いいですよ、ずっとしかられっぱなしなのも。
 
逆にきわめてコミュニケーション的な要素を極め、二次元的な世界観を楽しめるものがMMO-RPGなどのネットゲームなのかもしれません。
 

●キャラに萌える?キャラとのコミュニケーションに萌える?●

Mr.X
『二次元萌えの人が受け入れられるものなのかな?と思いますが、実際のところはどうなんでしょうか?
こういったスタイルのものを今まで見聞きした事なかったのでちょっと興味を持った次第です。
ご意見聞いてみたいです。』
コメント欄より)

正直どうなんでしょうネ?二次元萌えの人は好むんでしょうか。 
 
自分はそれぞれ面白いなあ、と思ってみていました。実際にやってみたいものもあります。お金の問題はアルケド。ただ、直電話はハードル高いなーと感じました。
それぞれ、案外需要は高そうですよね。コミュニケーションごっこそのものが楽しい、という人には十分にありだと思います。
「コミュニケーションしたいなら合コンいけよ」とか「ホストかホステス?」と言う突っ込みもできそうですが、やっぱりそれは別物です。
そこに「二次元的な脳内遊び」というあまーい蜜があるから、萌える心をもったオタとして別の楽しみ方ができるわけです。あくまでも「脳内でいろいろ想像する余地が生まれるから楽しめる」そんな高度なテクニックのいるジャンルだと思いました。
もちろん、かなり高いハードルがあるので、それに対してメールを介したりすることで、段階別に分かれているのもポイントなのかもしれません。今後もっと段階別になっていろいろなサービスが増えるかもしれませんネ。
とはいえ、みんながみんなそれを好むわけではありません。
 

●自分に惚れるようなキャラには萌えません。●

すどー
『「二次元的存在」は、自分とコミュニケーションをとらないからいい、自分を透明人間にしたい、というところにすごく共感しました。
たまごまごさんは夢小説(名前変換小説とも)というのをご存知でしょうか?男の方は知っていても読んだ事は無いかと思いますが。
字の通り、自由に名前を登録して漫画や小説などのキャラクターと、主に恋愛を楽しめるのですが、私はどうしても本名は使えないんです。せっかくだからと一度入れてみたのですが、どうにも駄目でした。
キャラクターや作品が好きで好きでたまらなくても「自分」をその世界に入れたくないというか、入れられないというか。夢小説の中のヒロインは自分であって自分でないんですよね。透明人間にしたいというのは私にとってはこういう感じかなあ、と。
あんまり好きになりすぎるとそういう妄想すらできなくなったりも。』
コメント欄より)

あまり詳しくないのですが、「ドリーム」ってやつでしょうか。
男性だとこれはギャルゲーの根っこにあるもの多いですよね。元祖「ときメモ」なんかもそうですし。2だったかで、あの自分の名前を入れたらちゃんと呼称するシステムは驚いたものです…。
ギャルゲーや乙女ゲーで、自分の名前を入れることができるかどうか、それが人生の分かれ道。
 
それを受け入れずらいなあ、という声もまた多くあります。うーん、ちょっと分かる気がします。
腐女子チャットログ(1976腐女子)
こちらの「傍観者希望?」の項目が非常に面白いのでぜひ。
作品を好む場合、別にみんながみんなその中に出てくるキャラに好意を寄せてもらいたいわけではないんですよね。むしろ、寄せてほしくないという人も多いかもしれません。
たとえば。自分はアホなくらい「マリ見て」信者なわけですが、いくら瞳子が好きだからといって瞳子がこっちを好きになったら「いや、それはいらない」と思います。作品の中で乃梨子祐巳と仲良くしているのを、傍から見たいんですよね。プリキュアでいえば「なぎさは俺の嫁」じゃなくて、「なぎさはほのかの嫁」です。
わかりずらいですねそうですね。
 
作品の魅力の中に、キャラ単体の魅力は確かに多分にありますが、キャラと他のキャラの関係があるから「萌える」と言う場合のほうが多いかもしれません。ハルヒキョンがいる。なぎさにほのかがいる。のび太ドラえもんがいる。
あくまでも、関係性萌えの場合は、自分の位置は神の視点。
 

●遊べたもん勝ち●

キャラとのコミュニケーションを取るのも、あるいは傍観するのも、個々の楽しみ方なのでどっちが正しいとかはありませんよネ。
ただ、どんな方法にしてもそこに身をゆだねて陶酔できたもん勝ちだとは思います。変にクールで斜め視線になると一気に楽しめなくなりますが、せっかくの二次元ですものね。飛び込まないと。
温泉地にお金を払って旅行に行き、俗世を忘れてリフレッシュするのは誰しもがすること。オタクは身近な二次元で、同じことを出来る、そんな羽を持っています。その温泉が天国か地獄かはわかりませんが。まあ、その代価として脳内旅行の入り口代金としていくらかお金を払うことも、ありでしょうネ。本にしろ、ゲームにしろ、サービスにしろ。
そのへんが、今後のオタク産業の金銭価値の基準になるのかなあ。

lastline
『「二次元的」なものへの憧憬が「萌え」に繋がるのかなと。
「二次元」=平面=アニメなど→「3次元」=リアル→「2次元」=バーチャルと推移したのかなと思いました。
個人的に、英語圏的の仮想=バーチャル=垂直的世界観は感覚的に分からないけど、3次元=現実、次元を一つ落とした2次元=仮想の方が日本人的かなと思いました。
数学的に言うと3次元の射影が2次元で、現実を映しているが現実ではなく、次元が落ちて要素が単純化されているのかなと。』
 
ひふみー
『一般的な「平面」という意味とは異なる“二次元(的存在)”という
ヲタク界のジャーゴン
それは現実である三次元に「似せて」(シミュレート)作られてはいるが異なる「脳内次元」、
従来から存在する「二次元」とは「似て非なる」概念、
思考(嗜好?w)の中にのみ存在する新たなる位相空間として
『似次元』、なんて言い方はいかがでしょうか。』
コメント欄より)

3次元のからちょっと離れて、ぼんやり楽しむその距離感は個々によって違うと思います。その自分が一番心地よい距離を知っているオタは、かなり自分の楽しみ方を理解して楽しむ術を身に着けているのかもしれません。
 
とはいえ、そこに現実を持ち込むのはタブー。
 


辣韮の皮」より。
聞かないほうがよかったことも、あるんだよ…。と、閉じこもるか、開き直るか。ここが人生の分かれ道その2。
 
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