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ミルク視線で楽しむ「プリキュア第21話」


うららの記事が普通にサンクルミエール通信に載ったのはいいんだけど。
問題は目線が入っているのぞみに何があったかってことだ。インタビューで目線。
 
そんな回でした。
はて、今回は新登場キャラがいました。

ミルクさん。ココとナッツときて、ミルクさん。
…真っ黒な顔だなおい!
多分今後キャラ物としてぬいぐるみやら出るんだろうなあとは思うのですが、それを考えないとしてもあまりにも黒い。性格もこれのとおり、真っ黒です。
どのくろい真っ黒かというと。

食べることが楽しみでならないはらぺこ戦隊なのぞみさんの弁当を

平らげてしまうくらいに。
まさに外道
 
そんなわけでいきなり登場から「黒キャラ」で出てきた彼女。こズルくてのぞみにいやがらせばかりするあたりが、どうにもムカついてならないキャラなのですが…不思議なことに妙にこいつがかわいい。個人的に。
間違いなく好き嫌いが分かれるキャラだとは思うし、それを狙っているのも感じるのですが、あえてこいつを楽しむ視点で見ると、プリキュア5の別の面白さが見えてくるなあと今回は感じました。
そんなわけで、のぞみ派の自分ですがミルク視点で見てみようと思います。
 

●ココさま…ナッツさま…☆●


ミルクはココとナッツの淫獣コンビのお世話見習いとしてこっちにやってきました。今回明かされた驚愕の事実として「ココとナッツは王子」というものがあるのですが、正直このルックスで王子と言われても全然ピンときません。
しかしまあ、ミルクのうるんだ瞳と赤らんだ頬、そしてミルクアイで見たココのイケメン幻想っぷり(多分これが向こうの世界のイケメンなんだと思われる)。
こういう人外のものがトキめいているのは、ちょびっとだけかわいいと感じる自分は変かしら。
 
いや、ちょっとこれを見てドキンちゃんを思い出したのですよ。
自分の信念のためならなんでもする、ときめいたりメロメロになると価値基準がくるくるしてしまう、悩んだり迷ったりするけど猪突猛進。
もちろんそれがかわいらしい女の子キャラだったらオタ的には好感度高いわけですが、ケモノっぽい何かであろうとも不思議とそのへんが出てくると「とても女の子らしい」と見えるから不思議。
実際、ミルクの行動ってのぞみ(ピンク)と結構かぶっている部分多いんですよね、人へのやさしさというココロの幅の部分以外は。
 

●のぞみとミルクの共通点●


超犬猿の仲ののぞみvsミルク。
のぞみにしてみれば「食べ物全部食べた!私をだました!」
ミルクにしてみれば「ココ様ナッツ様に失礼!頼りにならない!」
こんなんで合うわけがない。けれど同時に、ものすごくお互いに似たような物を感じてぶつかりあったり認め合ったりしている部分が面白いと思うのです。

まあ、ミルクはけっこうズルくさいことをして生き延びている子な上に、相手の神経を逆なでする言葉ばっかり使うので、のぞみ側に嫌われて当然という感じではあります。
しかし不思議なことに、のぞみ以外のメンバーは全員ミルクをかばうんですよね。
一回目見たときは「なんでだよー、みんなのぞみのフォローしろよー!のぞみかわいそうじゃないかよー」とか思いましたよそりゃあもう。みんながいるとジャマとか言って追い返すミルクのやろう!とか思いました。しかし、三回目見たあたりから「ああ、なるほど」という気分になってきました。

のぞみさんは今回も割りとストレートに感情を出し、唯一ミルクに真正面からぶつかるわけですが、それはあくまでも「食べ物をとられた」という点に関して。ミルクの存在そのものを嫌うわけではないです。
ミルクがこの人間の世界に来たのは、ミルク自身にも「夢」があるから。考えてみれば、夢に向かってまっすぐ動くという点ではのぞみと同じ行動を取っているわけです。
その表明の仕方は、少し歪んでいて間違っています。ミルクが孤独と戦いながら、食べ物もないままいっぱいいっぱいの生活をしたたかに生きていくしかなかった、という点のポイントも考えれば、邪険に扱えないというのはあるでしょう。
そして、5人ともが「夢ってなんだろう」と自分に問いかけながら20回も番組をやってきたわけです、青臭いミルクを見て、自分が通り過ぎてきた空回りの痛々しさをあえて理解している、としたら。

繰り返し言うと、ミルクの行動は黒くて正しいことではないです。が、自分達が誰かに迷惑をかけてきたこと、お互いが許容しあって生きてきたことが一つの成長の糧となって「まあ許してあげようよ」という発言につながっていったのかもしれません。
と考えると、ちょっと「ミルクを許せた5人」がさらに愛しくなってきました。
のぞみはそのへんストレートだから、食欲に関して怒るとこは怒るし、信念に関して認めるところは認めるんですヨ。
のぞみが叫んだ、「あんたなんかにミルクの夢の邪魔はさせない!」のセリフ。
誰に言ったものなのか、というのを考えてみるといろいろな視点が出来て面白そうです。単純にミルクのためかもしれないし、自分のためかもしれないし、仲間のためかもしれないし、抽象的な「夢」というものに対してかもしれないし。答えは個々の思いのままに。
 

●ちょっとだけ、ミルクが自分とかぶるんだけど●


ミルクのしたたかさは、これでいて結構かわいいのですよ。次回が「迷子になる」というおなじみな、新キャラならではのイベントも用意されているため、「多分この真っ黒けの状態からデレ期が!」とか妄想するとわくわくします。
にしても。ココとナッツに対する盲目っぷりと、必死すぎ乙な暴走っぷりがほんのちょっとだけ自分を見ているようでなりません。
例えば自分はプリキュア5が好きでりんちゃんが特に大好きで俺の嫁っていうかのぞみの嫁、って気分で見ているわけですが、のぞみxりん至上主義すぎて、彼女らが予想外な行動を取ると一瞬だけショックを受けて「いやいや、うーん」とか思ってしまうオタク脳。
ミルクがココとナッツを妄信しすぎて空回りし、二人にすらひかれてしまうあたりがなんとも。あいたた。またえらそうに自分基準を話すあたりがまた、あいたた。
青い、青いよミルク。昔の自分みたいだ!
というところも含めて、なんだかミルクの痛々しさがかわいく見えてきました。
あとは人間化すれば!!!とか思うのですが、ここはあえて人間化設定がないという点を生かそうじゃないか。
「逆に考えるんだ、それだけミルクの黒さを生かした擬人化が脳内で自由にできると考えるんだ」とささやく声が聞こえました。
多分ツインテールツンデレ。間違いない。
 

●今回はギリンマが結構がんばったと思う。●

今回のみどころいろいろ。
 
その1

「長い付き合いだねえ」と言うブンビーさん。なにげにギリンマと「きみんちでよく朝まで語り明かしたよね」というのはどういう風にとればいいですか、色々考えちゃうんですが。
とはいえ、「プリキュアを相手にしないでパルミエ王国のやつらをなんとかしろ」というのは非常に合理的なご意見で。朝まで語り合った仲ではあっても、プライドとかそういうのを一切認めないっていうクールさがまた「仕事だから」という大人のイヤーな部分がじわじわと。友情すらも利用してしまうのです。
本当にこの会社ときたら、生々しくて困る。
 
その2

ギリンマがカマイタチで大地を切り裂くのはちょっとすごかったあ。つうかギリンマってこんなに強かったっけ?というくらい激しいアクションをしてくれました。キュアドリームがそれを受け止めた時の衝撃波もまたカッコイイ。
地面や木をずんばらりと切り裂き、パルミエ王国の戦争で活躍したという話もある彼。実はやればできる子なのではないかと思いました。あとはなんというか、戦い方がヘタクソ。うん。
 
その3

今回は初代プリキュアを彷彿とさせるようなアクションシーンが魅力でした。プリキュアはガチバトルじゃなきゃね!うねうね動くコワイナーの上でのスピード感あるアクションは、5人いるからこそ映えるなあーと思う次第です。

ダイナミックなパースのつけ方がまた気持ちいいー。りんちゃんの縦回転キックときたら、キュアブラックを思い出します。なぎさもよく縦回転したもんだ。ほのかは横回転。だった記憶。
 
その4

なんか珍しいカット。ミントさんのチョップ。多分痛い。
 
その5

りんちゃんお持ち帰りー!
ほーんの一瞬のカットですが、これで自分の中での「のぞみxりん」がまた一段階ランクアップしましたとさ。しかしのぞみうれしそうだなあ。もっとやりなさい。
 
その6

のぞみさん、鼻!鼻!
 
その7

のぞみさん、緊縛!触手!
つかのぞみさん、縛られシーン多すぎだと思うのです。そこがいい。
 
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これが出るってことがスゴイなあ。ちょっとほしい。
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