たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

二次創作のキスシーンが好きでたまりませんがどうすればいいんでしょうか。

夏コミの戦果とも言える同人誌群を一通り読んで悦に入る日々です。今二周目。
ああん、幸せ。
隠れオタだった頃は同人誌を買うときも変なプライドがありまして、「原作と違う組み合わせなんて許しません」「つか恋愛ばっかりの同人誌なんて」「あとエロは問題外っすよ」とかいいながらパロディと評論ばっかり買っていました。その境界線が自分でも全くわからないのですが、とにかく「恋愛」を中心に描く同人誌とかぶっちゃけありえない、というなんとももったいない見方をしていました。
現在ですが、カップリング中毒です。
アニメキャラを見たら即カップリングするステキ脳に進化しました。おめでとうありがとう。
というわけで、現在では、エロありなしを問わず、好きなキャラが頬を赤らめラブラブになるのが楽しくて仕方ない、という日々を送っています。
 
はて、そんな私ですが、今まで買った同人誌の山を眺めながらあることに気づきました。
エロもね、愛があるのは大好きなんです。あっさりパロディもキャラ愛があるのは大好きです。
しかしそれ以上に、「自分の大好きなキャラのキスシーン」のある同人誌が悶絶するほど好きなのです。
 

●まず「カップリング」が受け入れられるかどうか●

二次創作=カップリング、という捕らえ方は相当語弊があると思うので、それを注意した上で。それでも同人作品では恋愛要素の重要性が占める割合は相当高いと思います。
本を作った経験は昔にちょっとあった程度なので、あくまでも読む側としての話にします。
ヘテロ恋愛にしろ、同性カップリングにしろ、「好きなキャラ同士が距離を縮める」というのはそれだけで魅力的です。ぶっちゃけ作品を乗り越えたっていい。
たとえば惣流・アスカ・ラングレー*1が、ジャン・ロック・ラルティーグ*2に厳しいこと言ってツンデレてたら、作品世界観ブレイカーではありますが買ってニヤニヤすると思います。
まあこれは極端な例ですが、原作そのものの関係にこだわるのも楽しいし、それをあえてバラしてありえない組み合わせにするのも面白いです。そういう面では「マリア様がみてる」や「アイドルマスター」や「テニスの王子様」なんかは魅力的なキャラクターの絶対数が多い分カップリングが楽しいのもまたしかり。
 
原作重視で、その距離を縮めていく心の機微を、原作の続編的に読むのもまたニヤニヤなんですよね。ストーリーに感動したから、というのはやはり二次創作読む上では欠かせないのですが、次にくるのは「そのキャラがどのくらい好きか」。なんだかんだいって、ジャンル買い*3するにしてもキャラで選びます。
分かりずらい例ですが、うちのサイトはマリみての「乃梨子瞳子」応援サイトです。この二人、原作でも確かに距離を詰めているのですが、乃梨子には志摩子さんが、瞳子には祐巳がいるので、がっちりこの二人がくっつくことは今後おそらくないでしょう。同じ学年だからスールになれないし。
だからこそ!その原作で詰めていた二人の友情の、さらにその後を妄想してドキドキしたいわけです。
攻めとか受けとかは自分の場合は、まあ後回しでいいです。でもそれもスパイスの一つとしては重要ではありますが。
 
しかし、あくまでもこれは「原作にはないこと」なので、自分も「絶対乃梨子瞳子以外受け入れませんから!それ以外を言う人は間違い!」と言えません。むしろ「すいません、勝手に妄想してすいません」という感じです。すいませんほんと。でも好きなので許してください。
なぜそのキャラがすきか、なぜカップリングが楽しいか、ということに科学的分析をしても仕方ないのですが、あえて言えば自分の場合は「好きなキャラ同士の赤面が見たい」からです。
 

●好きなキャラが、(妄想の中で)感情におぼれるとき。●

そうなると次のステップに向かうのが見たいのが人情というもの。
まあ「好きなキャラがエロエロしてるの見たいんだぜ!」というのは正直あります。自分はプリキュア5のストーリーに涙しながら、スカートの短さをチェックするようなダメな大人です。
しかし、二次創作で好きなキャラがエッチしているのを見るのも確かに楽しいんですが、最初に書いたように自分は、手をつないだりキスしたりするシーンの方がグッ!とくるのです。
 
二次創作で自分がキャラ恋愛に求めるものは、「そこに至るまでの過程」です。
だから、最初からラブラブカップルなのも大好きではあるんですが、そこに到達するまでに悩んだり苦しんだり嫉妬したり、感情がせめぎあって高ぶっていったり、という恋愛の流れを見るのが楽しいわけです。それこそ、原作から一歩踏み出した、あるいは原作のステキなシーンを増幅させた楽しさです。
となると、エロに即突入するよりは、気がついたらちょっとずつ手が触れて…つないで…顔が近づいて…キスを!というシーンが詳細に描かれている方が、キャラの感情の高ぶりにシンクロしてドキドキしちゃうわけです。
男性向けエロでも801でも、そんなわけで実際のエロシーンは、あった方がいいけどなくてもいいなあと思ったりします。むしろ「キスシーンと手が描かれているのが見たい!」と思うわけです。いやもう、手は大事です。顔と同じくらい。
 
キスシーンがイイ!というのは「キミキス」などが好きな方ならもだえるほど分かっていただけるのではないかと信じています。やっぱり好きなキャラクターが、ちょっとずつ位置をつめる最初の行為、ってのが大きいです。しかも、基本顔が繊細に描かれるシーンです。赤面です。ちょっとずつ近づくんです。唇がきっちり描かれます。ときめきますよそれはもう。
そして、キスシーンには「セリフがない」んですよ。その無言の瞬間に色々な妄想ができるじゃないですか。
二次創作は基本的に妄想からはじまるので、妄想の余地が与えられるキスシーンは、非常に重要なポイントが自分の中にはあるんだと思います。
普段キスシーンのないあの二人が!!というトキメキ。吐息を感じたり、近づくまでに時間がかかったりしたらもうたまりません。そういうことを普段から妄想しているので、それを誰かが描いてくれたときの興奮たるや。
だから、高い同人誌を惜しげもなく買っちゃうんですよねえ。
 

●キスは一つの交流だから。●

もちろん、キスがないのはダメとか、エロはどうのこうの、とかではないです。思いっきり自分の好みの話です。
ただ、もしその心の交流が二次創作的に描かれるならば、二次創作であるがゆえにキスは大きな位置を占めると自分は思いました。
本当にそういうシーンが好きすぎるので、どうしたらいいですか。
自分で描く?いやあ、自分では理想の形は描けない…。
というわけで、今日も「いいキスシーン」のある同人誌やイラストサイトを求めてゾンビのようにさまようのでした。
もしかしたら自分は、同人作家さんの「作品やキャラへの愛」の一つの形を、「キスシーン」を通じて感じているのかもしれません。

キミキス 1―various heroines (ジェッツコミックス)
キミキス」コミック版のキスのときめき度は異常。特にうどんx妹が!

*1:エヴァンゲリオン

*2:ナディア

*3:その作品の同人誌を、作家問わず一通り買うこと。