マンガに見る、美人の「山田」さんたち。
感想はいろいろあるのですが、まず噴出する思いをつづらないことには先にぼくは歩みを進めることができないので、きっちりと自分の心を刻みつけようと思います。
そもそもですよ。
「WORKING!」の話題を見てみると、「伊波さんがキモ(ヤマカムR)」「伊波さんに悶える(3巻)(マンガがあればいーのだ。)」「ああもう伊波さんっ!(マンガ肉が足りない!)」と伊波さん祭り状態なわけです。ええ、確かにかわいいです、かわいいです確かに。それは同感でありますよ。赤面する子はラブいです。
が、もっと重要なポイントがあるわけですよ。
確かに泉姉さんもかわいい(真・業魔伝書庫)ですが、ほら、もっとさ、今回ぐっとくる子がいるじゃないですか。
ほら。あの子ですよ!
山田ですよ!
自分の中では山田はこの作品のヒロインです。このいかした甘えっぷり、マイペースっぷり、(変な意味で)安定した性格、パッツンな髪型、店の屋根裏に住み着いているところ、そしてなんといっても目つきの悪さとうさんくささ。
あまりにもそのわけのわからなさが心のツボににゅるんと入り込んできます。カワイイですよ。
自分を「山田」と呼ぶところも妙に響きがよすぎです。
「山田がやります!」「山田の出番です!」うさんくさい、ぷんぷんくさいです。
ここまでうさんくさくて信用ならないのに、そこがかえってチャームポイントになるという描き方が素晴らしいと思うんですよ。
甘えん坊っぷりもたまりませんね。確かに傍若無人ですが、とても真っ正直でよろしい。
甘えられたいし、しがみつかれたいですねえ。ちょっとぐらい振り回されたいですよ。
そして、微妙に空回り。後ろ向きになるということを知らない猪突猛進自分軸娘。
こんな子と一緒に働きたいとは思いませんか?伊波さんもいいけれど、時代は山田ですよ。
この絵を見て、視線が伊波さんじゃなくて、山田に行った人は山田erです。同胞よ!
これからは山田が来るね。全俺の中で。
●山田大集合●
はて、ここで「ん?山田?」と思う人も結構多いのではないかと思います。
というのも、なぜかマンガの中で「山田」という美人が出てくることが多いんですよね。
もともと「山田」自体の数が多いというのもありますが、不思議なことにしたの名前ではなくて「山田」と上の名前で呼ばれる女の子たちが多いのです。
ちょっと例をいくつか挙げて、いかに「山田」が美人ぞろいか紹介してみたいと思います。
●美人で有名なクラス委員の山田さん●
まずはヤマカムさんの名前の由来でもあるという、「かってに改蔵」の、美人で有名なクラス委員の山田さん。
初期の頃から山田さんは美人キャラとして定着しており、実際めちゃめちゃかわいいです。また途中で本当に改蔵と付き合ったり、なぜかこの世界を守るバトルヒロインになったりと、表裏で大活躍。改蔵のアクの強すぎるキャラたちの中にあっても、そのイメージを壊さずに人気があったという貴重なキャラです。
あえてひとつ欠点があるとすれば、激貧乏でやきそばパンに目がなさすぎるというところですが、それすらも愛しいです。
ところで彼女、みんなから山田山田と呼ばれていますが、途中名前が消える奇病にかかり、「山口」さんになったこともありました。そこからひっくり返して考えてみても、いかに作者が「山田」という名前にこだわっていたかがわかります。
●美脚の鉄人、山田●
次に紹介する山田は、「ハチミツとクローバー」の山田あゆみ。通称、鉄人。
ヒールがついていようがスカートをはいていようが、かかと落としをかます力強さが魅力でした。陶芸にもそのダイナミックさが表れていて、作品も愛された彼女。同時に恋に翻弄される純情乙女でもあり、山田の一挙一動に老若男女がヤキモキしたり涙したものです。
そしてなんといっても、猛烈なまでの美脚。明るく元気なため、周囲のマドンナ的存在でもありました。
同時に、ピュアすぎて、美しすぎて男たちが手を出せないという、きわめてキラキラな存在なのがまた面白い。美しき、眠れる森の、山田。
彼女は元気はつらつ、みんなに愛され慕われる、そんなオンナノコなのです。
はて、面白いことに彼女もみんな「山田」と呼んでいました。まあもっとも「森田」「真山」という感じで、全員がお互いを苗字で呼んでいたせいもあるのですが、「山田」は交友関係やしたわれ具合がすごかったため、「山田」と呼ばれる回数が多かった印象があります。
●超絶美人だけど一人上手な山田。●
こちら、「B型H系」の、クラスでも美人で有名な山田。超絶美人という外見を持っていながらも、ものすごいドすけべで常に妄想状態、だけど奥手すぎて彼氏がいたことがないという、ツンエロデレです。
彼女はある意味究極な「山田」です。なぜかというと、この子も名前が「山田」しかないからです。
主人公なのに。周りはみんな名前があるのに。
とても赤面率の高い山田。
耳年増でとてつもなくエロ助な彼女ですが、なんせ純情でしかも自分の心の変化に気づいていないという困ったチャン。そのギャップがたまらなくかわいらしいんですよねえ。
それにしても、ほんと「山田」という名前がすべてをあらわすという、かなり究極の「山田」だと思います。だから下の名前なんていらないんです。
●不思議な「山田」の魅力●
そのほかにも、自分はまだ全部読んでないのであまり語れませんが、「山田太郎ものがたり」の山田よし子なども美人山田です。もっともこちらは山田家がみんな美形なのもありますが。
もちろん「山田」は美人という法則があるわけではない*1のですが、美人を意図的に「山田」と苗字で呼ぶのが多いのは面白い部分だと思います。
どこにでも比較的多い苗字で、汎用性が高いのもありますが、勝手な推測としてひとつ説をたてておきます。
「山田」という苗字、すべて「a」音なんですよね。
となると、B型H系やハチクロ見るとわかるのですが、「やまだー!」と叫んで呼ぶときに「あー!」で非常に響きがよいんです。「すずきー!」でもいいんですが、絵的に叫ぶ側が「あ」の口になるのは目立ちます。
まあ、「田中」でもいいんですが、「だー!」と叫びやすいのはポイントだと思うのです。
マンガのある生活。
山田のいる時間。
そんな時間が続けばいいなと願いながら、山田と屋根裏で暮らす夢を見ながら寝ることにします。
おやすみ山田。
今気づいた。表紙に山田いたことないんですけど!
それにしてもネット界隈での伊波さん人気すごいなー。それだけ魅力的なのに、他になかなか無いような超個性的なキャラをナチュラルに描ける「WORKING!」はすごい。