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みつばは美少女?「みつどもえ」世界で相対的に向上している、みつばの評価。

今週の「みつどもえ」は、男のロマン女の戦場、身体測定の話でした。
こんなにおいしい機会を千葉氏が無視するわけもなく、クラス内美少女ランキングをつけようとします。
その時、ちょっと面白い発言が飛び出すわけですよ。
 
男子視点になりましょう。
まあ、吉岡らがかわいく見えているの分かります。松岡も接触さえしなければかわいらしいです。「佐藤が好きでしょうがない隊」も、佐藤が好きじゃなければかわいいです。
しかし、そこに長女ことみつばがあげられるとは!
女子視点で「佐藤がかっこいい」というのはよく描かれますが、男子視点で女子がかわいいと言うのがなかなか描かれなかった「みつどもえ」の中でこのような会話が出ること自体興味深いのですが、中でも「みつば」のみがピックアップされているのは非常に興味深いところです。
 

●嫌われ者だった三つ子●


何度か引用しています、一巻の毒っけたっぷりなシーン。
そう、そもそも三つ子はこのクラスでは「うざい」存在でした。見た目云々以前に美少女ランクインなんてありえないようなありさまでした。
 
みつどもえ」のいいところは、スラップスティックなギャグを繰り返し、毒を萌えとバランスよく配合しつつ撒き散らし続けているにもかかわらず、ちゃんと人間関係が進歩していくところだと思うのです。
ほんっとに、ほんっとに微量なんですが!
ふたばは男子側としてはいい遊び相手、女子側としても比較的無害なアホの子という認識でマスコット的に愛されるようになりました。極めて思考がピュアなので、その素直さは受け入れられ始めました。
ひとはは以前の「ガチレンジャー疑惑」の話が大きかった気がします(現時点で単行本未収録)。あれでクラス内の位置が大きく変わりました。
彼女たちは濃いメンツだけれども、確かに時にはうざいけれども、よい子なのです。
それを杉崎や千葉氏がささえ、相互作用で成長させているんですよね。特にみつばは。
 

●みつばかわいい!●

男子が真っ先に長女みつばをエントリー案に挙げたのは驚き。
つまりこの世界では、彼女は(言論に問題があるとはいえ)見た目にみつばは「かわいい」わけですよ。
あるいは、「かわいいと言ってもいいんじゃない?」レベルまで達したわけです。
もちろんみているこっち側としては「かわいいなあ」と思っても、周囲の描写が彼女を避けるために、「かわいい」と思われている印象がなかったんですよ。
 
みつばは天敵杉崎といい関係になっていますし、彼女の純粋なところもクラスで暴露されました。まあ照れるんだけどね。

2巻より。
ふたばのペンケースを使い続けているのがばれた時に株がガツンと上昇しました。こんな感じで、杉崎とのからみで「みつばは実はいいやつ」が定着しはじめています。

これはおそらく、みつばが一人でいるキャラから、杉崎たち3人とつるんで4人行動しているようになったことも大きいのではないかと思います。
とっつきずらいサディストだったみつばも、誰かと一緒にいるんだ、という安心感。特にメンバーの中に吉岡がいるのも緩衝材になっています。
そうなってくると彼女のS気質も中和され、見た目のかわいさが純粋に残るようになります。
「ちょっとお肉が多いキャラ」としても定着しつつあるみつばですが、今回のこの出来事で「みつばは少なくとも見た目はかわいい」と思われていることを認識させられたのでした。
まあ、しゃべらなければね。
 
みつどもえ 1 (少年チャンピオン・コミックス)みつどもえ 2 (少年チャンピオン・コミックス)みつどもえ 3 (少年チャンピオン・コミックス)みつどもえ 4 (少年チャンピオン・コミックス)
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周囲の反応ではじめて「ああ、この子はこう思われているのか」と認識するのはありますよね。しかし、ラインナップに杉崎がいなくて涙。そうかー、そうですかー。