たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「BL」「GL」の入り口的作品を考えてみよう。

WEB拍手より。

四月から大学に行けることになったのです、たまごまごさん
浪人中はラジオや記事で、毎日楽しませていただきその説はありがとうございます。
思えばこの一年、プリキュアやBLや同性愛を取り扱った作品を知ることができました。浪人をしなければ出会えなかったと思います。
美術系の大学のため、まわりはそういうものに寛容です。普通科高校ではそういう話ができなくてちょっと寂しかったのですけれど。
ある日「これ、おみやげだよ」といってクッキーをくれた学科の女の子がいました。話したことはありませんでした。
中身はよくある「どれか一つが辛いロシアンクッキー」というものでしたが、パッケージには「ツンデレ」の四文字が。その子はそれをちょっと隠し気味。
「あれ・・?まさか・・」と思い、その後勇気を出して話しかけてみました。予感は的中、旅行先は東京の秋葉原でした。
少し踏み込み気味にいろいろと話をしていると、そういうのが好きな子だと判明。とても話は盛り上がりました。
マリみてって知らない?」と聞いてみると、「名前は聞いたことあるけど・・・」と彼女。「俺、めちゃめちゃ好きなんだけどさ・・」と会話をしていると「百合はまだわからないなぁ・・・私がBL好きなのと同じなんだろうけれど」と。
たまごまごさんのおかげで、ショタは大好きになってしまった僕は「よし、きた!」と。しばらくBLの話をしていましたが
「俺はどちらかというと・・・ショタが好きなんだ。でも今までにわかってもらえたことは無い」というと
「うそー?!私もショタが一番好きでさ!」と、なんと趣味が同じだったのです。
どういう作品が好きなのか?と興味を持ってくれたので、とりあえず持っていただけの「少年嗜好」と「少年愛のススメ」を貸しました。
どうやら、やはり女性向けショタと男性向けショタは違っているようで。
とりあえず今後、マリみてを読んでもらいたいと思うし、彼女からお勧めを借りようと思います。
そしてずっと気になっていた「ささめきこと」「乙女ケーキ」「かわいいあなた」を購入してみようと決心しました。
そこで、たまごまごさんに質問があるのです。同性愛を取り扱った作品で「とりあえず最初はこれを読んでおけ」「これは名作だから読むべき」というものを教えてもらいたいのです。
その彼女、とりあえず「BANANA FISH」を貸してみたら、深夜にも関わらず「すっごく面白い!」という内容のメールを送ってきてくれました。
「自分の好きな作品を薦め、それに関する感想を言い合う」のが好きな僕にとって、とてもありがたい人です。そんな彼女に、たまごまごさん推薦の素晴らしい作品を知ってもらいたくて・・・。

ちょ、フラグじゃね!?
あまずっぺー!(←ウエスターさんの声で
がんばってくださいよ!うふふ。
 
さて、それはさておき。たまごまごさんのおかげで、ショタは大好きになってしまった」の文も気になりますがそれはさておき。
 
最初に「同性愛もの」というのと、BL・百合は微妙に違う気がするので、そこだけは頭切り替えておくといいかもしれません。ビアン・ゲイ物よりももっと緩いというか、ニュアンスでつかむ感じで。マリみても別に同性愛じゃないですしね。
で、「これは読むべき」というのはBLと百合の場合は決まりきったものはないと思います。もちろん「名作」はあるんですが、いかんせん自分がよいと思った物が一番イイというジャンルだとも思うんですよね。どんなに名作でも合わない人には徹底的に合わないでしょうし。
BLはほんと詳しくないのでむしろ自分が教えてもらっている状態ですので、自分が読んで「これは面白かった!」と言うのだけ並べておきます。
百合はかなりお詳しいようですので、話題になっていてかつ「自分はこれを薦めたい!」と言うのをいくつか紹介してみますー。
 

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話題性もあった作品としてはぶっちぎりに有名かもしれないです。
なんといっても中村明日美子先生の独特な絵柄のおかげで、男性でもすんなり入れると思うんですよこの作品。しかも「そりゃー、興奮するわ」と共感出来る部分も多々。・・・だよね?
 
関連・男が感じるBL「同級生」のほんのりエロティシズム
 

セブンデイズ。もうすぐ後半が出るそうな。
一週間の期限つき恋人、という設定の枠が最初からブーストかけてくれます。
BLのいいところって「こういうきっかけがあれば、ストンとその「人」に恋をするのだ」という流れだと思うのですが、それが見事に出ていて個人的に好きな作品です。
 

百合とショタが好きということなので、お気に召すのではないかと。タカハシマコ先生のBL本です。
なんせびっくりするほど男の子たちがかわいいので「これならいける」と思うのです、特にBLに興味がある人ではなくても。
直接的に描かれないエロスがまたエロくてステキ。ゴチになったのねウフフ。
関連・バナナに負けた!男の子にこそ読んでほしい「バナナはおやつに入りません」
 

今話題なのはこれじゃないですかね。水城せとな先生の作品です。
上記の作品と違って直接的なエロシーンがあるので好みは分かれると思いますが(むしろ「どんとこいです」なら是非!)、葛藤描写がとにかく濃いので、読んでいて飲み込まれていく感覚が強烈です。
この流されたり巻き込まれたり、もう自分ではどうしようもなくなっていく部分がたまらないんですよねえ。
そう、流されてしまう感情の背景と、流れ着いた先にいる心を許してしまう相手との関係が、ぐっとくる!
「鯉」の方は自分もまだ入手していないので、早く読みたいです。
 

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百合の方。

いきなりアンソロジーで恐縮ですが、「百合」という考え方の許容量のでかさが尋常ではないので、この作品集は「自分の好み」を探すのにもってこいではないかと思います。
超安定大御所の森永みるく先生や玄鉄絢先生をはじめとして、女性描写があまりにも見事な宮内由香先生、とんでもないマイワールドにゲラゲラ笑える吉富昭仁先生などなどてんこ盛り。
これ一冊で、百合の話題にはことかかないんじゃないかなあとも思います。百合姫はハードルが高いなあ・・・という人も是非。
 森永みるく先生の本気大発動中。
特に今連載分の展開には何回転げ回ったか分かりません・・・なんて恐ろしい兵器なんだ!
「切ない女の子の感情」を基礎を踏まえて描いているのですが、百合ものとしては珍しく男の影がちらつき、読者もキャラも不安になる展開がうまいのなんの。
 マリみてがお好きならもうチェック済みかとは思いますが、「青い花」。
百合を意識して志村貴子先生が描いているのがやっぱり大成功というか。でもこれもベーシックに見えて結構変化球な作品ですよね。
 最近のものすごい大当たりはこれ!
保健の先生と女生徒の恋物語なんですが、大人の女性が年下の少女に顔を赤らめるってのがキュンキュンすぎです。
エロはないですが、もう十分です。ごちそうさまです!
 

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百合はあげていったらきりがないのでここまでにしておきます。いずれも男女ともに読みやすいのではないかと。
BLはむしろ自分が教えていただきたいです。
なんかいいBLあったら教えてくださいー。年下攻めが好きです。
 
あと、これだけは間違いないので最後に書いておきますが。
周りの評価とか、人の付ける点数は二の次です。
一番重要なのは、「自分が面白い」と思ったその瞬間を、大事にすることです。
メジャーじゃないからとか、アマゾンの点数が低いから、というのは気にせず、自分が心から面白いと思った物をガンガン探してください。そして、それをどんどん教えてください。
自分が上記にあげた作品はあくまでも「たまごまごの趣味」です。
是非「あなたが本当に好きなもの」を人と分かち合ってください。それが一番楽しいはずです。
で・・・おもしろいのあったらこっそり自分にもお裾分けして教えてください。ね?