たまごまごごはん

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女装少年とジュブナイルポルノは相性がいいかもしれない?

ブルマ付き 男の娘マガジンわぁい! 「・・・どこまで本気なんだこの雑誌は!(笑」 - アキバBlog

どうなるんだろう?と心配のあった「わぁい!」ですが、なんだか堅実な上に相当頑張って本気で好きなものを作っている、流行に乗っただけではない本の様子。
これはとりあえず買ってみよう。
しかも上田裕先生がイラストで参加してるとかどういうこと。ひやあ。
 
自分も男の娘ネタは大好きなんですが、どこが好きかと言われると大きく二つに分かれると思うんですよ。
「自分がそうなりたい、かわいく、『男らしさ』から逸脱したい」
「見た目がかわいい女の子でありつつ、男の気持ちや感覚が分かる究極生命体への憧れ」
自分がなりたいか、見ていたいかの違いです。
自分は前者。だから男の娘ものはかわいい男の娘側に感情移入します。
 
これが「女装少年もの」(自分から女の子っぽくなりたいわけではなく、女装せざるを得なかった)になるとまた変わってきますね。
 

さてそこでこのWEB拍手

たまごまごさんがポルノ小説について語られたことってありましたっけ?
(ラノベを含む)小説もエロマンガも扱われているのだから、ポルノ小説にも何か一家言おありなんじゃないか、と思うのですが…
ちなみに自分は、ポルノ小説はエロ漫画よりもさらに視点がはっきりしているので、特にロリ物のポルノ小説で、かつ少女視点のものなんかには、何か語れる・考察できる点があるのではないかと思ってます。
けど最近読んで無いんだよなぁ…

ジュブナイルポルノですね。最近はエロラノベとか言われることもあるジャンル。
自分も大好きなんです。なんといっても絵で表現できない感覚の部分を想起させるので、読んでいて絵や写真では感じられない感覚が得られるのがすごい!
んですが、いかんせんあんまり数を読んでないのでそこまで語れません。勉強していこうと思います。性欲的な意味で。
あとジュブナイルポルノは挿絵に左右されてしまうことが多いのでそこが難しい感じはしますね。
 
というのはさておき、女装少年もので読んでいて「おおこれは」と言うのがあったので紹介したかったのです。

「僕は妹サマには逆らえない」という作品。色々調べて買ったわけじゃなくて、偶然見つけて買った、というノリです。
絵がギャルゲー風だったので「うーん?よくわからんぞ?」と最初悩んでいたんですが、試しに立ち読みしてみるとこの文体が非常に淫猥。
なんといっても女装させられた兄が恐ろしいほどかわいいんですよ。
その状態で、妹に我慢の限界まで責め立てられていくマゾヒスティックなギリギリ感がもうたまらんのですよ。
限界ってなにかってーと、ようは射精の限界です。
まだ出したらダメだよ、一人でオナニーしたらだめだよ、私に逆らわず我慢しなさい限界まで!というこの限界っぷり。マンガではなかなか描ききれないこの責めと受けのバランスの綱渡りが、文字だと非常によく描くことが出来るんだなあと感心することしきりでした。女の子側の快感をもちろん描きつつ、しかし女装少年側の快感描写の方が丹念に描かれているように思えます。
だから、かわいい女装少年になって女の子に責め立てられたい願望の人とのシンクロ率はとんでもないことになっているはず。
もちろん、そのギリギリのバランス感覚を上手く保っているのは、この作家さんの描写力が高いからに他ならないんだと思いますが。
 
ここでハッと気づきました。
確かにイラストがかわいいので、女装少年を責め立てるエロティシズムは視覚的にも得られるわけです。
しかしそれだけではなく、これ読んでいる人の中では主人公の少年静は、おそらく半端じゃなく「絵にも描けないような究極にかわいい女装少年」として脳裏に描き出されているのではないかと。
自分はそうでした。もちろん絵の効果もあるでしょうが、文字の世界での想像だから自分の最高に好みの「女装少年」と「それを責め立てる少女」の図柄に置き換えられるんですよ。
 
女装少年物、男の娘物は今はマンガが主流で、アニメラノベに普及している、という感じがします。
性的なものを伴わない場合は今のマンガ表現の力は十二分だと思います。性的なものを含んだものでも、おそろしいほどに女装少年の性を描いた作品もあります。
たとえばこれとかは自分の中では究極の逸品。ショタ注意。
ですが女装した男の子のかわいらしさとエロティシズム、そして感覚描写としては「ここまでできるのか」とうならされるくらい。
ちっちゃいおちんちんで羞恥する男の子とか最高でしょう?「少年ドルチェ」
ほんとええんよ……。
 
で、漫画の女装少年は確実に、そして明確にエロスを表現するのに対して、ジュブナイルポルノの女装少年は読者に託されて限界を突破できるんじゃないかな?と「僕は妹サマ〜」を読んでいて思いました。
 
女装少年作品の醍醐味の一つは見た目。もうひとつは感覚
特に「読者とキャラをシンクロさせる」タイプの作品の場合その感覚をいかに描くかが永遠のテーマの一つなんですが、ジュブナイルポルノはやすやすとそれを飛び越えてシンクロ率をめきめき高めてくれるんですよね。
言い換えるならば「自分の都合のいいように解釈が出来る」。
絵に比べて情報が少ない分読者の中で完成するため、読者の数だけ感覚がバラバラになり、連鎖するようにさらに女装少年というファンタジーの幅が広がっていく。
 
ふーむ。
ジュブナイルポルノはあんまり触れてないジャンルでしたが、これはもっと掘り下げて探して行く価値ありそうですね。
エロマンガほど魂をこめて探すことはできないけど、自分の好きなジャンル(ロリもの、ショタもの系)は描写的にどういう可能性を秘めているのかもっと読んでみたいです。
多分、「女装少年」というジャンルにおいてはジュブナイルポルノはすごい威力を発揮しているはず。
「男の娘」に関しては、客観視点(目の前に究極生命体がいる!)の方が強いため、もしかしたら漫画の方が表現の幅的に可能性が高いような気がします。
一長一短なんですが、比較してみるのは面白そうですね。
 
あ、上記の「僕は妹サマには逆らえない」ですが、「妹萌え作品」ではなく「女装少年が妹にいいようにされる」という被虐感のエロさが最大の特徴なので、ご注意ください。そして「むしろそれが!」という人には多分たまらんと思います。
 
関連・「男の娘」と「女装少年」は違う。
定義をすることに意味はないですが、ある程度趣味嗜好を理解することはよい本に出会うための糸口になると思います。
 

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おまけ。
ジュブナイルポルノ自体そんなに読んでないんですが、手放せない大好きな2作品があるのでメモ。
一つはSSS。

お姉ちゃんとのエロスを描いた傑作長編ジュブナイルポルノ
もうひとつは「おませでゴメン!」
おませでゴメン! (ネオ・ノベルズ)
雑破 業
辰巳出版
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少年と少女の秘密の遊びを描いた作品。
どっちも廃版ですが、多分生涯手放さないだろうなーと思うジュブナイルポルノ二冊です。