たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

コックリさんとムー大陸の戦士。

以前書いた「コックリさんについてしらべてみた」を読んでいただいた方、ありがとうございます。だらだら長くてスイマセン。
コメント欄が非常に興味深かったのでちょっと引用させていただきます。面白い情報くださったみなさんありがとうございました。
迷惑だったらこっそり言ってください、すぐ消します。

なんとなく「人間の意識が不安定な時、理由として納得がいく要素を置かれると無条件に信じてしまう」とかいうのをどっかの本(マンガ)で読んだことがあり、それに近いのかなーと思いました。

あの漫画では不可解なことの起こる正体は、エンジェルさんを行っている女子高生達の『不思議なことが起こればいいな』という無意識的な好奇心が集まって出来た思念のカスということだったのですが・・・

結局やっている人の一番力の強い人の期待している文字列があらわれるということですな。その怖いところは、例えば深層心理で嫌いな人を無意識に想像してしまい、その集団からの排斥を理由付けしてしまうようになったりすることだよね。こっくりさんのせいにして自分たちがいじめている訳ではないことにする。やっぱ女の子は怖いです

ちょっとまとめなおしてみたいと思います。
以前はコックリさんが動く理由を「筋力的に動くのが当たり前」「集団ヒステリー」とまとめておきましたが、「集団ヒステリー」の部分がこの二つのコメントで明分化されていると思いました。

・パニック状態で動く恐怖感によって動かしてしまう。
・「こうだったらいいのにな」と言う希望が心の中にあり、動かしてしまう。
・深層心理がむきだしになってしまい、それを確証だてるために動かしてしまう。
エンジェルさん、コックリさんに恐怖感や言い訳の責任を押し付けるため。

 

1990年代に「私はムー大陸の戦士の生まれ変わりで」というのがはやったのを思い出しました。CLAMPの「東京BABYLON」にも出てきましたネ。
若い方は知らないかもしれないので簡単に説明すると、とある人たちは前世でムー大陸にすんでいて、その生まれ変わりだ、と信じていたことがあったのです。つまり、今知らない誰かも、前世ではムー大陸で戦った戦友だった、だから集まったりしないか?というコミュニティーができていたのです。インターネットは普及していないので、草の根BBSのチャットや、「ムー」や「ワンダーゾーン」などのオカルト雑誌の投稿欄、電話で数人でしゃべれるサービスやFAXを利用してコミュニケーションをとっていました。
もちろん今でもわずかながら「生まれ変わり」さんはいらっしゃいます。前世がどうであったかは誰も知る由もないので、各自で判断してください。
ポイントなのは、そちらもコックリさん同様「少女たちばかり」だったことです。
とある本には「一般人と自分とは違うんだ、という思いと、他に共有できる仲間がいるのではないかという思いが作り出した集団妄想」と書いてありました。
こちらもただの遊びではすまなかったようで、その戦友と会うために家出してしまう少女たちが続出して社会問題になりました。みんな割と知っている話題なんですが、黒歴史扱いなのかあんまりネット上にソースが残ってないのが残念。
とはいえ、現在はそういう、コックリさんのような「理由付け」がなくても特別になれる舞台がインターネット上にあるので、あまり前世を気にしなくてもいいのかもしれませんネ。
むしろ、その系譜は、自殺志願者サイト、オカルトコミュニティ、リスカコミュニティに受け継がれている気がしてちょっと心配ではあります。
特にリスカは一人の鬱の場合と集団ヒステリーの場合があるので要注意。もっとも一言でくくれるほど簡単な問題じゃないですネ。自分は勉強不足なのできちんとしらべなきゃ。
 
多感な少女期に「オカルト」はあまりにも魅力的すぎです。
ダメとはいいません。戻ってこれればいいんです。
でもコックリさんが帰ってくれないのではなくて、少女たちが、「むき出しにしてしまった深層心理」から帰ってこれない。だからコックリさんは危険です。
 
占いも、依存症になるから、怖いんだよネ。
自分も「今日の占いカウントダウン」が苦手です。だってー、ビリだったら一日中ピリピリしちゃうじゃんかヨー。