たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

うつ病を治すための、様々なアプローチ

先日の記事「うつ病が治らない」と思うことの危険。」ですが、Blog主さまからコメントがありましたので、追記しておきます。

Blogのスタンスは「いまはまだ不明だが研究は続けられている」です。記事の主旨(研究者の主張)は、「これまでは、脳の活動について把握する手段が無かった為に、原因が異なる病気が同じ名称で呼ばれてきたのではないだろうか?」、「正しい治療は、正しい原因の把握から始まるべきだ」、だと思っています。
(コメント欄より)

先日の記事の部分だけだと、「まだ開発中だから効かないかもしれません」的に捕らえてしまったのですが、逆に「今のものの一部は効果がない可能性があるから、さらに効果のある薬を作ろう」という意図で書かれていたようです。
そちらが真意で、多少なりとも自分の主観で曲解があったとしたら、非常に申し訳ないことです。
本当に失礼いたしました。先日「食い違い」について書いたばっかりなのにネ^^;
 
もちろん、先日書いたように「今は開発中なのできかないかもしれない」の事実に関しては、「それでも効果がないわけではない」と信じたい思いは自分もありますし、今後のよい治療のための開発後だけではなく、今この瞬間の闇になんでもいいから希望の手を差し伸べて!という思いもあり、先日のエントリを書かせていただきました。
記事の本意とは別のところでたまごまごはそう感じている、と捉えていただければ幸いです。
少しでも改善されてほしい!という思いを強く持っているのは同じです、と言うのを強調して付け加えておきます。
大変失礼いたしました。
 
「正しい治療は、正しい原因の把握から始まるべきだ」には本当にうなづけるところがあります。
身の回りでうつ病を抱える人を見る機会が多いので、「今はまだ研究途中という現実」を見るのはなかなか辛いものがありましたが、今後の研究によってさらによい治療が行われる、という捉え方で行けば希望の光になりますネ。
 
「はいうつ病ですよ」と一くくりにすることはできません。一人一人の形にあった治療が理想ですが、それは容易ではありません。
しかしそれが研究されているわけです。今後、ますます体にあわせた最適の医療が行われることを心から望んでいます。また、そのような貴重な、普段日本で報道されない記事に出会えたことに本当に感謝しています。今後も海外のそのような研究結果が公になることを、少しでも事実と希望に会えることを望みます。がんばってください。
 
もう一つコメント欄に書かれていたエントリを紹介しておきます。
頭の中で声が聞こえるというのはよく有る事だ 

「私たちの研究では、声を聞いた人々のうちの70%以上が、彼等が聞いた声を引き起こした人生のトラウマ的な出来事を指摘する事が出来る、という事が明らかになっています。声が聞こえるという事を話すこと、そしてそれが意味するものについて話す事は、不安と孤立感を和らげる為の非常に有効な方法なのです。また、聞こえている声が抗しがたいものであったり、破壊的に思えるような場合であっても、それらにはしばしば聞き手にとって重要なメッセージが含まれているのです」

ちょっとこれ面白い話なのでピックアップ。
 
幻聴、トラウマによるフラッシュバックなどが「病気」とは限らない、多くの人が経験することだ、という話です。
幻聴はあまり経験したことはないですが、フラッシュバックは経験があります。正直心やられますねアレ。たいていネガティブっていうか傷になってる部分なわけですし。
しかし、面白いことに一部のポジティブな人は幻聴に対しても「誰かが励ましてくれているんだ!」と肯定的に受け取れるそうです。
いいなー。こういう場合は別に本人にとってもプラスなので、医療の必要がないそうです。
ほんと、いいなあ。自分だったら怖くて病院にかけこむもんなあ。
作家の滝本さんは綾波レイが話しかけてくれるそうです。いいなあ。いや、それは違うか。
 
このように「幻聴=病気ですよ」という「烙印」を押すことで、苦痛でもなんでもなかった人が逆に苦痛を感じることもあるようですネ。
誰にでもあることなのに、それは「心配して言ってくれている」のかもしれないけど、逆効果です。
ただし引用したように、それについて話すことは苦痛に感じている人もいない人にとっても、効果的であることは間違いないようです。
やはりうつや心の障害は、時間をかけることと、人に話すことでしょうか。
 
ちなみに、フラッシュバックあったときにあまりに耐え難くて病院にカウンセリング受けに入ったら「でもそれって夢みたいなもんでしょ?事実を話してよ」と言われてブチ切れて帰ってきたことがあります。なんのための病院ですかマッタクモウ。
反面教師として、幻聴やフラッシュバックのあった人の話はきちんと聞こうと心から思いました。それについてどうこうではなくて、聞くことが大事なんだと思います。
 
まだまだ解明されることの難しい脳の動きですが、ちょっとずつわかっていくのは面白いです。
自分も得た知識をメモしていくことや直にそれらの子供たちと接することで、今苦しんでいる人の支えに、ほんのすこしでもなればいいなと心から思うのです。