新刊と古書とワタシ。 - たまごまごごはん

最も蔑まれるべきは積読。老後の楽しみなんてうそぶいてはいても、
ほとんどの本を読むことなくあの世逝きとなるだろうことは増える一方の積本を見れば明らか。でもね・・・。

おおおorz（猛省におしつぶされそうな古書マニアたまごまごさん）
うん、まず言い訳から書こう。開き直って。
あと、先にいっておくと、岩波さんが安いと言っている本は初版だとたいてい逆に高い気がします。油紙っていいよね。
　
本って３段階の楽しみがあるわけですよ。
「①店で見る」
「②買う」
「③読む」
③は最大の楽しみっていうか本来の本の存在意義なんですが、それならアマゾンで事足りるわけです。
だけど、店に足を運ぶ本マニアは何を考えているかと言うと、①と②。
①は新しい世界に出会うという、ジャケットたちとの「お見合い」ですヨ。
ビニールがかかっているならなおのこと、また小説もあらすじを読まずにジャケットと見つめあうとき、恋が生まれますヨ！
そして、②。お金を払って、自分のところに来る。その快感たるや！自分の！手元に！あの本が！好きに扱える！
・・・Ｓですか？
そして、③へ・・・といきたいところなんですが、自分の場合は②の恍惚感がでかすぎるというのがあります。
たとえば「銀河鉄道の夜」と「不思議の国のアリス」に関してはマニアなので見かけたら買うと言う感じで「お持ち帰り〜」なんですが、お持ち帰りしたって内容は同じわけで、あとは開いてにやにや、並べてにやにやです。読めよ自分。
んで、たまったからって売らないんですよね。特に小説類は手放したことほとんどないなあ。雑誌はさすがに捨てますが。

こういう、一回読んだものでも特殊な売り方されるとまいっちゃうなー、ほしすぎて。アリスのほうはルイス・キャロルの手書き原版で、しかも粋なことにアリス・リデルの写真を入れた手紙の封筒まで再現されているんですよっ！！！はぁはぁはぁ。興奮しすぎました。でも普通の文庫アリスも、金子版アリスも、絵本も色々手を出しちゃう自分はいくらなんでもオタクな気がします。
乱歩の方はやっぱり、春陽堂の表紙がラブい。創元推理文庫のも捨てがたい。

こういう手書き表紙はラブいです。多分札幌のケルン書房だったと思います。ちなみに表紙なしの初版でもないのでジャンク扱いでした。それなのに一冊一冊手書き！そういう古本屋さんは本愛に満ちています。
　
古書で言うと、今はなき「ペヨトル工房」が大好きで、本を買いあさったものです。今夜想の続編が出てますね。ちょっと方向性変わったみたいですが。
古本屋に行くとやはり雑誌類はほとんど出回ってなかったせいもあって、５千円前後で悩むわけです（原価は１５００円くらい）。
「この本、今特にレアで６から７千円でもヤフオクで手に入らないんだよなここにあるぞどうする！」
「イヤ待て高いぞ元々１５００円だぞ、中身すきだってよりペヨトル工房が好きなだけで本手に取ってるだろうおい？」
んで、１時間くらい本の回りをいったりきたり、近くにならんでる関係ない「幻想文学」をめくってみたりしながら、結局１時間後にはかばんの中にあったりします。ちーん。お買い上げありがとうございました。カードで。
もうしかたないんです。恋だから。
ところでどっかに夜想の「マルソー」（あったかすら不明）と「暗黒舞踏」売ってませんか。
　
んで、部屋で開いてにやにやします。
本棚に並べます。「ペヨトル工房」ゾーンは丁寧に片付いています。部屋片付いてないくせにそういうとこだけキレイなのです。おお、燦然と輝く初版本よ！夜想よ、銀星倶楽部よ！（分からない人ごめんなさい）
　
で、別に読まないんだなこれが。
謝りなさい！本の神様に謝りなさい！
　
最近、本を読む時間がないというのは、いいわけだなーと感じています。
ちょっとしたスキに本読めるくらいの余裕は正直あります。でもなんだろうね、ネットって怖いね、そこなんだよ。ですか？
というわけで、今一番落ち着いて本を読む空間は風呂場だったりします。
お風呂につかりながら好きな本を読む！最高の悦楽！
しかし、風呂だと水蒸気で紙ふよふよになるんですよね。
そんなわけで、それは本に申し訳ないのでキレイなのを一冊買って並べておくのですよ。
　
・・・あれ？

ところで、「今日の早川さん」は本好きなら死ぬほど面白いので、オススメ。
特にこの回に萌えました。萌えますか？
このへんとか、本スキじゃなくてもオタクならみんなわかるよネ。ネ。
一つ一つが本ネタとしてかなーり深いとこまで色々考えさせてくれるので、とにかく必見。
岩波さん、早川さん、帆掛さん、富士見さん。
多分自分は創元の帆船マークスキーな帆掛さんと会話が合いそうですが多分えんえんと平行線な気がします。
帆掛さんの妹に春陽さんとか出てきたら狂喜するんですけどでないかな。でないな。