たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

なぜ「ブログ論」を書きたくなるのか。

  • 詳しい人じゃないとブログ論って書いたらダメなの?

だいぶ前からもやもや思ってたけど、青臭さが恥ずかしくて書けなかったことを、ちょうどいい記事見つけたので便乗して書いてみます。いやまあ、恥ずかしいことには変わりないんですが、ちょっと勇気が出た記事なので。特に文章書きのみなさん、時々「何でこんなん書いてるんだろうなあ」とふと立ち止まったときに読むと、元気の出るいいエントリですよ、ほんと。
ブログ論のトレンドに詳しくない私がブログ論を書いていること(とあるブログの舞台裏)白い戯言より)

それでも、私のようなブログ論ではなく実際の運用や雑多な読書からネタをもってくるブロガーが、ブログ論に多様性を与えているのだと思い込んでおきたい、このブログのレーゾンデートルを確保するためにも。

  • たとえば青臭いこんな話。

ちょっとたとえ話。
ミュージシャンを目指す青年、「弾けないギター弾く男くん(18)」は、まだ音楽のイロハもしらないドベの素人。しかし夢は一流ミュージシャン。・・・と言いたいとこだけど、そこそこ現実はわかってるつもり、まずバンドを組んで地道にインディーズ活動をして楽しみたいと望んでいます。
さて、彼も「ギタリスト以外募集」のようなちょっと自分でも恥ずかしいメンバー募集張り紙をいろいろなところにばらまきました。その張り紙にはレッチリニルヴァーナと…が大好きです!」のような、直球ストレートな自己アピールを入れておきました。ああ、今思うともうちょっと通好みなのを入れておけばー、とか思うもののまあこれも人生の修行。
さて、そのうちバンドメンバーもぼちぼち集まり始めます。ドラムのリムショ叩き子さん(25)と、ベースの低音ボボ太郎さん(30)。自分よりもはるかにレベルは上です。
ヘタッピながらも弾く男くんは必死に練習に励みました。しかし、どうも音楽への考え方がみんなとは根本的に違い、カルチャーショックを受けます。
そのうち腕もそこそこあがり、二人との仲もよくなり、一緒に飲みに行ったりするようになります。叩き子さんとボボ太郎さんはかなり音楽歴の長い人。しかし弾く男くんは、彼らに「このミュージシャンのこの曲はすごいんだ!」「ギターなら断然フライングVが好き!」「おれは、こういう音楽をやりたいんだよ!」と語ります。
さて、まだまだ素人かもしれない彼の行動は、いかがなものでしょうか?
 
結論から言うと、自分は「そういう経験をするからこそ成長できる」と思います。もしここで、ベテランな二人の意見に流されるままだったら、本当にやりたかったことを見失うかもしれません。また素人とはいえ、どういう位置から音楽に向かい合いたいのか、自分の視点や立ち位置を手探りしてとりあえず言葉にすることは、自分自身の成長に非常にプラスだと思います。(時には「違うよ」と言われるものまた一興)
加えて、ベテランな二人は「あー、あまちゃんだなあ」と思うところもあるかもしれませんが、素人だからこその熱意や新しい視点に活性化される部分は絶対多いはずです。「素人が何言ってやがるプギャー」みたいに思う人もたまにいるかもしれませんが、それならそれでよし。その人は自分の観念から動けなくなってる人かもしれませんしネ。
同じことは、芸術しかり、学問しかり、趣味しかり、でしょうね。いろいろな方面におきかえれると思います。
 

  • ネット上で叫んでみよう。

はて、これを「ネット論」「ブログ論」に置き換えてみます。
ブロガーにとって、ブログはいわば楽器みたいなもの。自分の表現手段なわけです。最初のうちはただの道具ですが、だんだん愛着もわいてきます。
そしたら、その「道具」について語りたくなるものです。しかし、それがあってるのかな?誰かに笑われないかな?と心配もします。でも言いたい!何か語りたい!そして、青くさいから自分なんかは「とりあえず書かないよりは書こう」と思って書きます。
書くときはいつも見切り発車です。いやね、ネットは10年近くやってますが、ブログはまだまだ甘ちゃんなので突っ込みどころは多いと思っているんですヨ。でも、書くことで「自分はどう考えてどういうことをしたいのかな?」というのを再認識できると思うから、書きます。だからなるたけネット批判は避けたいなあと思ってますし、自分語りが多いかもしれません。「そんなの自慰だよー」と言われればそうなんですが、自慰もしないで彷徨うよりは、恥かいて考えを固めたいなと思ったりします。だから、むりやり前向きにまとめたりも、するよね?ね?
案外とそういう意見を書いているうちに、知らず知らず詳しくなることもありますし。正直ブログ論ネット論なんて、やりはじめるまで頭の隅にも浮かびませんでしたし、読んでてもなんのことやらですよホント。あ、このエントリもわからない人にはまったくつまらないと思います、ほんまスイマセン。
 
書いたり描いたりする側の意見ですが、それが見てもらえて楽しめてもらえれば、これほど幸せなことはありません。やっぱブログ書いてる人はほぼ全員は「楽しく書いて、楽しく見てもらいたいなあ」と思ってるんじゃないかなと思うのですヨ。違う人もいるかもしれませんが。
ところが自分なんかは、時々視点がさまよって、知らない人に媚びてしまうこともマレにあって、冷静になったあとヘコみます。あーれー、なーがさーれてーるよー。
そんなときに改めて「ブログでこうやりたいなー」「こういうブログが好きだなー」とちょぼちょぼ書くことは、自分を見つめなおすリセットボタンになります。
これが、自分なりの、ブログでブログ論・ネット論をぶちまける理由です。
個々様々な理由でみなさんブログ論を書かれると思いますが、経験がないから書いたらダメ!ってものではなく、かぶってもいい、恥ずかしくてもいい、どんどん書くことがほかの人の視点を変えることになるかもしれないし、自分を見つめなおす機会になると思うので、いっぱい書いてほしいなと自分は思います。
 
中には「今のブログはだめだ、こうしていきたい!」とか「これからのブログはこうあるべきだ!」と高尚な思想を掲げている人もいっぱいいらっしゃると思います。そういうのも見ていて面白いですよネ。自分はそれがメインじゃないし、ちょぼちょぼしらべものしながら、できれば見てもらって楽しんでもらえればいいなあ程度ですのでそこまでのパワーはありませんが、そういうのを参考にしたりはします。
 
さて、先ほど例にあげた「弾けないギター弾く男くん(20)」は、ライブも定期的に行うようになりました。時々昔のハズカシー体験談を思い出したりもしますが、今は今でまた別の思いが芽生えています。それらも、ハズカシー体験談をぶちまけたおかげでしょう。メジャーデビューの夢も持っていますが、今はなによりもつたないながらも演奏し表現しているものを、誰かが見てくれて喜んでくれるだけでも幸せです。
もっと自分の技術を磨くこと、時にはエンターティナーになって楽しんでもらうこと、そして自分がやりたいと思っていた曲を弾くこと。それが彼の最高の楽しみになっていました。
一歩ずつ、楽しみながら自分のペースで一歩ずつ。
 
そんなブロガーになりたいな、と自分は思うのです。
青臭いですね。へへへ。