たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

せめて感想で、好きなものを堂々と叫ぼう。

「今日の早川さん」その顔はあまたの扉、その口はあまたの灯火(coco's bloblog)
4人の本好きが、4者4様のblogを立ち上げて感想を書いている、というのが面白いので必見。見事に読書感想(批評は別)をblogに書く人をあらわしているなあ。
自分は感想をだらだら流すのが好きなので、富士見さん寄りかも。ほんと、直感で読んで直感で書く。自分も書くとき興奮して書くし、読む時も「そうか!面白いのか!」と勢いで。
岩波さんは、分かる人だけ分かれ、あるいは自分だけ分かればいい、という自分内批評型なんでしょうか。自分はアホなので難しい言葉がいっぱい出てくる文章は読みたくても読めません。勉強してきます。
帆掛さんは陶酔型なんでしょうね。もちろんこういうノリは計算してやっているのだろうけど、作品にどっぷり浸かってその中でいい気分になるのを共有する。多分読んでて一番楽しいだろうし、同時にテクニックのいりそうな書き方です。
早川さんはSF者だし、多分考察型なんだろうなあと思いました。「これはああではないか?」「この数値はこうだよな」とか書いて楽しむタイプ。これも読んでいて面白いですよね。今月の「辣韮の皮」で、SFマニアの塩釜女史が涙ながら(?)に「異世界なのにメートル表記はおかしいだろう」みたいに訴えていたのを思い出しました。塩釜女史かわいいよね。
 
感想、ってくらいなんだから、答えなんてあるわけもなく、10人いれば10感想あるわけです。
それぞれがバラバラだろうし、いろいろな見方がある。それを見て「おおう、こんな見方もあるのか!ならこっちも負けないぜ!」という気持ちで書けると非常に楽しくなりますよね。
で、それが人に受け入れられることもあれば、ぜんぜん違うと思われることも。
でもそれも「感想」だから、思ったとおりにどんどん出す方が楽しいなあと思うし、やっぱりそういうのが読みたいわけです。
 
萌えの染みつきパンティ(同人女三十路散歩)

熱く語るのは恥ずかしいことで、淡白に作品だけ淡々と発表するのがカッコイイという風潮なのだ。そしてきっと私も知らぬ間にその風潮に侵され、恥ずかしくて語れなくなってしまったのだ。
読む分には絶対に熱く萌えを語っている方が面白い。わかっているのに、わかっていても、恥ずかしくて書けない。

何かをけなすのは簡単でも、好きな物を大声で「好きなんです!」と言うのはなかなかハードルの高いことだったりしますよね。
誰かが「そんなことない」と言うんじゃないだろうか?どこかで笑われているんじゃないだろうか?そのうち「自分は本当に好きだったのかなあ」と気持ちもしぼんでいきます。
好きなものを否定されるのは怖いし、笑われるのも怖い。でも「でもいいんだ、これが好きだ!大好きだ!」と耳をすませばばりに、好きな本を掲げて叫んでいる人の姿を見ると、ドキドキしてしまいます。ああっ、こんなに人の心を動かす本がこの世にあるんだなあ、と。
あるいは、自分もそうしたい、という憧れなのかもしれません。
ほんのちょっとした一言でも、もしかしたら新しい角度の視点かもしれないです。だから何でも書きたいし、いっぱい感想を読みたいものですネ。
 
先ほどの早川さんたち、4人バラバラで絶対かみあわなさそうな感想を書いていますが、全員から「好きな本があるんだ」という気持ちがあふれているのが、めちゃくちゃうらやましいじゃないですか。
そんな気持ち、忘れないようにしながらネットに文章を書きたいよなあ、と思うのでした。
そして自分は、乃梨子瞳子が三度のメシの次に好きです。ラブ。