たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「お風呂でマンガ」のススメ。

最近話題になっているこんなお話。
マンガはお風呂で・・・(秋山莉奈の『マンガ知りたい』)
まあ、この記事のキモは、女の子がお風呂に入ってマンガを読んでいる光景を思い浮かべることへのドキドキ感だとは思うのですが、言っていることは個人的には賛成なのでちょっとプッシュしてみます。
お風呂マンガはなかなかいいんですよこれが。
 

●お風呂マンガ、ここがいい。●

人によるとは思うんですが、自分の「集中読書空間」は「電車・昼食中・お風呂」です。
自室は遊びものが多すぎて集中できないことがあるのであんまり効率よくないのです。ゲームとかゲームとかPCとか。
電車・昼食のご飯やさん・お風呂に共通するのは「思考がほかにすることがない状態」なわけですよ。
だから一点集中でマンガや小説を読むにはもってこいです。
 
中でもお風呂は別格。
先ほどの記事でも書かれているんですが、お風呂での一切外界から遮断された空間というのは極めて読書向きなのです。
利点をあげてみます。

1、余計なものが目と耳に入らないため、集中しやすい。
2、精神が弛緩しているので、好きなものに浸りやすい。
3、一日の締めに入ることが多いので、いい気分で寝られる。
4、のぼせる限界の時間があるので、15分など短い時間で切り上げることができる。
5、お風呂入る前に本を選ぶのがすこぶる楽しい。

メリットは山のように。あれだけきっちり時間を取れる個室はありません。トイレというのもありますが、トイレはいかんせんそんな何十分も入れません。
こうして見るとこれ以上に読書向き空間はないわけです。ね、お勧めですよ。
しかし、デメリットもまた、大きいの何の。
 

●一番の問題・ふやけ●

いくつかお風呂読書のデメリットをあげてみます。当たり前のものばかりですが、整理しておきます。

1、お風呂に落としてサヨウナラの可能性。
2、湯気でふやける。
3、表紙が結露する。
4、手をお風呂につけられないため、体全身が温まらない。

1はもう「気をつけてください」としか言えません。しかし、お風呂のフタの上で読むなどすればかなり防ぐことはできます。
どちらかというと下に落とすことはまずありませんが、伏兵がいます。それは上からの水滴。これは本当に要注意。
 
2なんですが、これは意外とふやけません。換気扇を回していると、これがまた予想以上に本はふやけないんですよ。自分も最初すごい勢いでふにゃふにゃになるんじゃないかと思っていましたが、案外平気なものです。
また、紙質も結構影響してきます。雑誌や小説の文庫なんかはふにゃふにゃになってしまいます。逆に大判や4コマのような紙質の本は、頑丈なものです。
ただし、気になる人にはやはりある程度はふやける覚悟は必要。0ではないからです。思い切り開いて読むと結構ふやふやになるので、そこは注意が必要です。
あと、お店のブックカバーなどは表紙との間の水分をためこんでしまうのではずしましょう。通常のカバーははずしてしまうと、文庫などの場合紙の表紙が妙に湿気を吸うので、かけておくことをすすめます。特につるつる加工のカバーは微量の湯気をブロックしてくれます。
 
3が実は一番の問題点。帯は絶対はずしましょう。帯の紙は十中八九水蒸気の吸収が半端ないからです。また帯やしおりは死ぬほど水中に落としやすいので、これも外すことをおすすめします。
そして、寒い部屋の本棚から持ってきた本はかなり危険。すごい勢いで結露します。暖かいところにおいておいた本は案外表紙がぬれません。
 
4は、夢中になって1時間とかお風呂で本読むとかなり手が冷えるため、時々本を風呂から出して手はお湯につけましょう。半身浴の人はTシャツやタオルをまとうなど、工夫が必要です。換気扇回しているからなおのこと。
 

●デメリットを超えてもお風呂で読むのはいいものよ●

さすがに自分もハードカバーや貴重本などはお風呂に持ち込みません。がっちりカバーをかけて大切にしている本も汚れるのが怖くて持ち込めません。本汚れるのイヤなのは基本変わりません。
しかし日々の時間の効率など考えると、このお風呂の時間は本当に貴重なんですよ。仕事から帰ってきて、お風呂に入って…そこで読むマンガや小説!
普段なら読まない本もそこでなら集中して読めます。いろいろな夢想をする余裕もお風呂ならできます。そして、「疲れたから今日はやめよう」という気持ちを払拭して、一日の最後に楽しい時間を過ごせるんですよ。大好きな作品を読んでから「続きも後で読むぞ!」と盛り上がるこの気持ちは何事にも変えがたい!
 
さすがに大事な本は持ち込んではダメ、と書いておきますが、ある程度準備を整えて、多少ならしけっても大丈夫(あるいはとことん読み込んで買い換えることも視野に入れて)ならば、風呂読書の時間は本当によいものです。
自分も毎風呂ごとにどの本を持ってはいるかが楽しみの一つになっています。あるいは風呂本を作っておくのもいいかもしれないですね。入浴剤選ぶみたいでそれ自体も楽しいのですよ。