たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

会長、かわいいものを探しているの巻

(……かわいいものってなんなんだろう、どうしてかわいいって思うんだろう。例えばうさぴょん。あんなにも柔らかくて、触っているだけでほっとする。あれがタオル地だったらどうなんだろう。あるいは長毛だったらどうだろう。逆にサラリとした布でも気持ちイイんじゃないだろうか……ああ、なんて素敵なんだろう。そうか、この素敵だと思う気持ちが、かわいい、という感覚なんだろう。人間の感覚って本当に不思議だ。)
あー。生徒会長だー。やっほー。
い、い、いつき先輩!? お、おは、おは、おはようございます!!!!
(だ、だめだー! 女の人だって分かってもまだ緊張します! どうしましょうー!)
あ、うん、おはよう。二人とも元気かい?
げ、げ、元気ですすごく元気です!
ところで、いつき先輩っておっぱいおっきいんですかー?
えりかなに聞いてるんですか!?
いやー、先輩のおっぱいがおっきかったら、大きくなる方法教えてもらおうかなーって思ってー。
(……えりか、さっきのこと気にしてますね……)
お、おっぱいは大きくは無いと思うよ。それにこうやって男子制服を着ているから、隠すのが大変だしね。さらしで巻くのも結構苦しいんだ。
(……そうだ、どうしよう、ファッション部でもぬいぐるみとか作るんだろうか? もし作るんなら作り方を教えて欲しいけれども、そもそも僕なんかが作ったらおかしいだろうか。二人は笑ったりしないと思うけど、他の生徒会幹部がどう思うか気になる……。やはり笑われるだろうか、いやしかし聞いておくことは大事な事なはず。ぼくを受けれてくれた相手を信じる、それがぼくに出来ることだ。)
あのー、先輩? 大丈夫ですか?
(やはりここは思い切って聞いてみよう)あ、あの、ぬ、ぬ……
ぬ……ぬりかべ!?
あ、あたしの胸はぬりかべではないよー……見るー?
えりか見せなくていいです!

ぬ……ぬ……
わかった! ぬかづけですね! ぬかづけ食べたらさらしで巻かないといけないくらいおっぱい大きくなるんですね! 
あ、いや、っていうかぬかづけっていうか、そんなにぼく胸大きくないし、じゃなくて、……ぬ、ぬいぐる……。
つぼみ! わたしぬかづけ買ってくる!

あ! それだったら向こうのスーパーのほうが安いですよえりか!
 
 
 
……あの二人には「ツッコミ」がいないんだな……。
……ぬいぐるみ、作らせてもらえるかなあ……。